白山 下剋上野球健在!「どこの高校にも負けない」声出しで圧倒、3回戦進出

[ 2020年7月23日 15:25 ]

三重県高等学校野球夏季大会 2回戦   白山5―2久居農林 ( 2020年7月23日    県営松阪 )

久居農林をくだし3回戦進出を決めた瞬間の白山ベンチ
Photo By スポニチ

 マスク越しでも関係ない。ベンチの選手は1人残らず柵から身を乗り出し、どんな場面でも仲間に声援を送り続けた。球場を飲み込まんばかりの「声出し」で圧倒した白山が久居農林を下し、3回戦進出を決めた。

 2回、6番・水谷有太郎(3年)の左越えソロで先制すると、4、5回にも1点ずつ追加。無失点に抑えていた先発・松葉立新(3年)が7回に左越え2ランを浴びて1点差まで追い上げられるも、8回に2点を追加して突き放した。

 2013年には部員たったの5人だった野球部が、18年夏に甲子園出場を果たして話題になった。部員も増え、強豪校に肩を並べるようになった今も、白山の「下克上」野球は健在だ。思うように点が入らない苦しい展開でも、白山ベンチから活気が消えることはなかった。

 人一倍大きな声でチームを盛り上げた北口大那主将(3年)は「声出しだけはどこの高校にも負けていない。自分がアカンときではなく、人がアカンときこそ声をかけて盛り上げています」と一試合を終えてかれた声で胸を張った。

 東拓司監督は「初戦に続いて苦しいゲームだったが、よく頑張った。思うようにいかないのが夏の大会。自分たちのやってきたことをやりきるために、次に向け、しっかり準備したい」と3回戦以降の戦いを見据えた。

続きを表示

2020年7月23日のニュース