聖光学院、初戦突破 昨夏の決勝カード制す 舘池が3安打完封10K「100点」

[ 2020年7月23日 13:06 ]

福島2020夏季高校野球大会2回戦   聖光学院1―0日大東北 ( 2020年7月23日    信夫ヶ丘 )

<日大東北・聖光学院>3安打の完封勝利を収めた聖光学院・舘池
Photo By スポニチ

 夏の福島県大会の代替大会「福島2020夏季高校野球大会」は5球場で2回戦の10試合が行われた。夏の大会を13連覇している聖光学院が、甲子園に7度出場している日大東北を1―0で撃破した。昨夏の決勝カードが初戦で実現した事実上の頂上決戦は、先発した舘池亮佑(3年)が3安打10奪三振で完封勝利を収め、決着をつけた。

 最後の打者を投ゴロに抑えると、悠然と整列に向かった。「投げていて苦しかったけど、特に相手を意識することはなかった。去年は去年。今年は今年と考えられた」。舘池は日大東北相手でも冷静だった。

 意地と意地がぶつかる因縁の対決は、息詰まる投手戦となった。聖光学院は0―0の8回に相手の失策もあり、ノーヒットで先制した。1―0の9回に舘池は先頭打者に安打を打たれるなど、1死二塁の一打同点のピンチをつくったが、「ピンチにギアを入れることができた」と自慢の真っすぐで後続を切った。チームは新チームとなり、公式戦初勝利を挙げた。

 両校ともに昨秋の県大会初戦ではまさかの敗戦。春季大会も中止となり、シードポイントを加算できず、夏の初戦から対戦が実現した。両校は、過去7度、夏の県大会決勝で激突しており、聖光学院が6勝と分はあるが、延長戦は3度と名勝負を繰り広げている。舘池は「やることをやれた。100点」と笑顔を見せた。

 好敵手を倒し、弾みをつけた王者・聖光学院。舘池は「粘り強くベストを尽くして投げたい」と次戦を見据えた。(近藤 大暉)

続きを表示

2020年7月23日のニュース