京都外大西・山下 最終回に二塁打で6点差から劇的勝利「つないでくれたみんなに感謝」

[ 2020年7月19日 05:30 ]

京都大会2回戦   京都外大西10-8大谷(延長8回タイブレーク) ( 2020年7月18日    わかさスタジアム京都 )

<大谷・京都外大西> 土壇場で追いつく右前2点適時二塁打を放ち二塁でガッツポーズの京都外大西・山下(左) (撮影・亀井 直樹)
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 京都外大西のプロ注目捕手・山下航汰(3年)が幸運の一打で大逆転勝ちを呼び込んだ。6点を追う最終7回(特別ルール)に味方が4点を返し、なおも2死二、三塁。右翼手の深い守備位置に助けられ、直球に差し込まれながらポテン2点二塁打で同点とした。タイブレークの8回に打線が3安打で勝ち越し、初戦を突破した。

 「つないでくれたみんなに感謝したい」

 打順が多く回るように「2番」で出て5打数2安打2打点だったが、笑顔はない。クリーン安打は初回の左前打のみ。3度の得点機で凡退しただけに、試合後は「打とう打とうとして突っ込んでいた」と反省した。

 コロナ禍の活動再開後は、将来のために木製バットで練習試合にも出てきた。しかし、最大3試合のトーナメントとなる京都大会は、仲間のお願いもあって金属を握る。「プロに行きたい。そのために結果を残したい」

 広島とオリックスのスカウトが高校通算36本塁打を視察。広島・鞘師スカウトは、捕手専念1年を考慮して「スローイングが柔らかい」と評価した。

 ◆山下 航汰(やました・こうた)2002年(平14)10月1日生まれ、福井県福井市出身の17歳。清水東小1年から「清水東小スポーツ少年団」で野球を始め、清水中では「鯖江ボーイズ」でプレー。高1春からベンチ入りし、2年秋から背番号2。2年春の練習試合で星稜・奥川(現ヤクルト)から本塁打を放った。50メートル6秒4、遠投は95メートル。1メートル80、70キロ。右投げ右打ち。

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2020年7月19日のニュース