ソフトB バンデン7失点…楽天戦3試合で22四死球に指揮官苦言

[ 2020年7月10日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1―9楽天 ( 2020年7月9日    ペイペイD )

<ソ・楽3>6回途中で降板したバンデンハーク(撮影・中村達也)
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 ソフトバンクは9日、楽天に1―9で敗れ、2連敗となった。先発したリック・バンデンハーク投手(35)が5回2/3を8安打7失点で今季初黒星。投手陣が前日の12失点に続く大量失点と首位の楽天打線にのみこまれた。借金は今季最多タイの3となり、波に乗れない状況が続く。

 1―9。点差が示すように投打で完敗だった。首位・楽天とのチーム状況の差が、2連敗の結果に表れた。

 先発のバンデンハークは初回に自らの失策も絡んで先制点を与えたが、4回までは安定した投球を見せた。だが、5回1死から5連打で4点を失うと、6回にも2死後に安打と四球を与えて降板。5回2/3を8安打7失点(自責6)の結果に「2回から4回はまずまずの投球ができたと思う。中盤以降は少しストライクゾーンにボールを集めすぎた。もう少し慎重に攻めても良かった」と悔やんだ。

 投手陣はここまでの3試合で24失点。被安打5、13、13と打ち込まれているが、それ以上に深刻なのが与四死球の多さだ。この日の7四球を含め、3戦で22四死球。楽天の投手陣は計4個と、大差があった。工藤監督は「ビジターでもなく、常に投げているマウンド。しっかり投げてほしい」と苦言を呈した。さらに「もう一度、キャッチボールから意識して相手の胸に投げるとか低めに投げるとか。そういう作業も必要なのかなと思う」と基本からやり直すことを求めた。

 打線は初回に川島の適時打で挙げた1得点のみ。塩見の前に7回まで4安打に封じられた。工藤監督は「(塩見は)緩急を使ってね。投手は緩急を使わないといけないし、柳田のようにインサイドを意識させることも大事」と、相手左腕の投球を「お手本」と評した。3試合での3者凡退の数は、ソフトバンク13度に対して楽天は7度。守りからリズムをつくり攻撃につなげることができていない。

 チームは今季ワーストタイの借金3。工藤監督は「明日から切り替えてやっていきたい」と声を絞り出した。基本に立ち返り、巻き返すしかない。

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