阪神・藤川 16日の野村氏の追悼試合「考え、感じて投げます」

[ 2020年2月15日 05:30 ]

練習試合   広島5―4ロッテ ( 2020年2月14日    コザしんきん )

阪神の藤川は矢野監督(右)が見つめる中、投球練習を行う(撮影・岩崎 哲也)
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 阪神の藤川球児投手(39)が、16日の練習試合・楽天戦(宜野座)で実戦初登板することが14日、決まった。同戦は、15日の広島戦(同)とともに11日に84歳で死去した元阪神監督・野村克也氏の「追悼試合」として開催されることが決定。プロ入り当時の監督だった恩師への思いも胸に秘め、マウンドに上がる。

 藤川は、はっきりと言った。「(普段と気持ちは)変わるんじゃない? 自分はね」。野村氏の追悼試合での登板が心境に変化をもたらすか、との問いに感慨を込めた。

 「阪神の1期生だから。野村監督の最初のドラフトだから」
 98年のドラフト1位で指名された時の監督が同氏だった。11日に飛び込んできた訃報に際しては「人間教育をしっかりしていただいた」と感謝したように、高卒のプロ野球選手である前に新たな人生をスタートする“18歳の社会人”として学ぶこと、教わったことは多かった。今になって分かる、染み渡る言葉の数々も胸に秘めていることだろう。

 これも一つの指揮官との強い縁なのかもしれない。早まる開幕に合わせ、例年よりハイペースで調整を進める右腕の“初陣”は、くしくも恩師への思いを想起させるマウンド。「(追悼試合のことは)考え、感じて投げますけど。(投球)内容は関係ないけど」と真っすぐで率直な気持ちを口にした。

 「(ここ)何年か、恩師というか、亡くなってはきてますけど。(その人たちは)心の中で生きてますからね。そういう意味では会えなくても、その人の教えとか、考え方とか自分の中に入ってきているのでね」

 これまでも、これからもプロとしてユニホームを着ていくからこそ、自身にできることがある。思いや教訓を白球に込め、プレーと投球で体現する。プレシーズンとはいえ、まずは自身の今春初実戦の舞台で“ノムラの教え”を思い返しながら背番号22なりのパフォーマンスを見せる。

 「(テーマは)試合で投げることだけ。(オープン戦中は)結果なんかどうでもいい。逆に打たれた方がいいんじゃない? ボールが先行したりするのが普通。抑えたりするほうが気持ち悪い。段階的には普通。シーズン中と違って、うまくいくはずないから」

 この日はブルペンで53球を投げ、開幕までの調整という面では通過点を強調した。それでも、マウンドに上がれば去来するものはあるはず。「気負い」はなくても「思い」はある。特別な“スタート”になる。
(遠藤 礼)

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