イチロー氏の指導、愛工大名電後輩心待ち「このグラウンドに来ていただけるのなら…」

[ 2019年12月14日 05:30 ]

イチロー氏について語った愛工大名電・倉野光生監督
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 イチロー氏の学生野球指導者になるための資格回復の動きに、母校の愛工大名電関係者は驚きと歓迎の声を上げた。愛知県春日井市の同校グラウンドで取材に応じた倉野光生監督(61)は、同氏が在学中にコーチとして指導。今回の研修会受講は前日のニュースで初めて知ったといい「年を取ると、選手と一緒にやれなくなる。目の前でスーパープレーを見せながら、理論や技術を教えてもらいたい」と目を細めた。

 倉野監督は日ごろからイチロー氏が在学中にしていた行動やプロ入り後に語った言葉を交えて指導しているという。母校を訪れ、選手と直接触れ合うことになれば効果は絶大で大きな期待を寄せた。

 在校生からも親子ほど年の離れたレジェンドの「凱旋」を望む声が相次いだ。主将の大石歩内野手(2年)は「いつもイチローさんと同じ環境でできているのは誇り。このグラウンドに来ていただけるのならトップレベルの技術を学びたい」と目を輝かせた。小学時代に「イチロー杯」に出場したことがある佐藤慶志朗内野手(2年)は「試合への入り方やチームをまとめるコミュニケーションを教わりたい」と話した。

 グラウンドに隣接する野球部の合宿所にはゆかりの品も多く飾られているが、実際に会ったことのある選手はいない。「指導者イチロー」の誕生を待ち切れない様子だった。(石丸 泰士)

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