2年総額約10億円の好条件 ソフトB バレンティンに背番号「4」提示へ「誠意を尽くすのが大事」

[ 2019年12月2日 05:30 ]

自由契約となったバレンティン
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 ソフトバンクが獲得に乗り出すヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(35)に対し、愛着のある背番号「4」を提示することが1日、分かった。バレンティンは自由契約選手としてきょう2日に公示され、他球団との交渉が可能となる。ソフトバンクは2年契約で総額約10億円とみられる好条件とともに、背番号でも誠意を尽くす。

 今オフ最大の補強に向け、ソフトバンクは万全の準備を進めていた。「ずっと注目してきた選手。獲得を目指す選手に対して、年俸だけでなく、あらゆる面で誠意を尽くすのが大事」と球団関係者。近日中に行われる交渉の席で、ヤクルト時代から背負ってきた背番号「4」を提示する。

 チームでは今季まで川島が背負ってきたが、既に川島には背番号の変更を打診済み。実直な川島も快く受け入れたもようで、背番号の変更は近日中に発表される見通しだ。バレンティンにはヤクルトも2年契約を提示して残留交渉を続けてきたが、11月29日に奥村政之編成部国際担当部長が「交渉はタイムアップ。合意に至らなかった」と説明。他球団で唯一、獲得に向けて調査を続けているソフトバンクへの移籍が濃厚となっている。

 そのソフトバンクは、交渉が解禁されるきょう2日にもバレンティン側に連絡を入れ、近日中に球団関係者が接触を図るとみられる。「速攻アタック」では背番号に加え、出来高や再契約金などを含めると、最大10億円規模の大型契約も用意。移籍となれば、バレンティンは東京から福岡へ生活の拠点を変えることになるが、過去にはFAで獲得した内川や松坂らのように、生活環境面でのバックアップにも実績がある。

 バレンティンは今季途中に国内FA権を獲得し、来季からは外国人選手枠を外れて日本選手扱いとなる。キューバ政府との交渉となるグラシアルとデスパイネが残留し、13年にプロ野球記録のシーズン60本塁打を放った通算288本塁打を誇る大砲が加われば、3年ぶりのリーグV奪回と4年連続の日本一に向け、他球団を圧倒する強力打線が組める。周到な準備を進めてきたソフトバンクが交渉解禁とともに動きだす。

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2019年12月2日のニュース