マー君、台風被害の千葉を支援 契約最終年の来季へ「一番高いところの景色を」

[ 2019年12月2日 20:40 ]

<田中将大チャリティーイベント>サンタ姿で登場した田中(撮影・島崎忠彦)
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 ヤンキース・田中将大投手(31)が2日、都内でアンバサダーを務める高級時計ウブロとチャリティーイベントを行った。

 「今年は多くの自然災害が起きた。向こうでもニュースになり、チームメートからも心配された。何かできないか、という話をウブロさんとさせていただき、開催できました」

 イベントでは都内在住の小学生20人を募集し、田中が実技指導。その小学生チームが寄付金額が記されたボードを射貫く的当てゲームに挑戦し、台風15号、19号などで被災した千葉県への寄付金とした。小学生チームは時間内に見事パーフェクトを達成。総額150万円が、千葉県少年野球連盟に野球用具として寄付される。

 田中は10月23日に右肘の骨片を除去するクリーニング手術を受けた。術後1カ月が経過し、既にキャッチボールを再開。この日も子どもたちと軽めのキャッチボールを行う場面もあった。指導のかいがあり、パーフェクトを達成した20人へ「みんな励まし合って、素晴らしいチームでした。みんなが同じ方向を向くことが大事。だから成し遂げられました」と賛辞を送った。イベントの冒頭ではサンタクロース姿で登場。20人に直筆のサインボールを手渡しするなど、つかの間の触れ合いを楽しんでいた。

 最後の質疑応答コーナーでは、「クリスマスにサンタさんへお願いしたいものは?」という質問が飛んだ。田中は「枕元にケーキがあることを願います。甘い物好きなので」と目尻を下げながら答えた。意外な答えに子どもたちにも笑いの輪が広がっていた。

 今季はリーグ優勝決定シリーズでアストロズに2勝4敗と惜敗。自身は第1戦で勝利投手となったが、第4戦では敗戦投手となった。「悔しいシーズンでした」と一言で振り返った。「来年はヤンキースとの契約最終年になる。まだワールドシリーズに出場もしていない。一番高いところの景色が見られていない」。集まった子どもたちの前で、自らに言い聞かせるように、2020年の目標・世界一への思いを公言した。

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