関大 4季ぶり優勝へ関学大に先勝 野口、貴重な今季1号2ランなど3安打で打率トップに

[ 2019年10月18日 17:05 ]

関西学生野球秋季リーグ戦 最終節1回戦   関大6―3関学大 ( 2019年10月18日    わかさ京都 )

 関大が負けられない戦いを制した。序盤から確実に得点を積み重ねて主導権を握ると、3―2の5回2死二塁、野口智哉内野手(2年=鳴門渦潮)が右越えに貴重な追加点となる2ラン。投手も先発・森翔平(4年=鳥取商)を含む3投手の継投で逃げ切った。4季ぶり優勝の条件は関学大から勝ち点を奪い、22日の第7節、近大3回戦(わかさ京都)で勝利を収めること。頂点に向け、確実に階段を上った。

 美しい放物線が雨空に舞った。1点差に迫られて迎えた5回無死一塁、野口が内角直球を完璧に捉えた。

 「ちょっと詰まったとも思いましたが、入って良かった。直球、直球で来ていたので直球一本で行きました」

 再び3点差とする貴重な今季1号2ラン。DeNA・山崎康晃似の端正なマスクをほころばせた。

 まさに関大の得点源だ。この日の4打数3安打で打率・429とし、この時点でのリーグトップに躍り出た。10打点も僚友・上神雄三(1年=佐久長聖)に並んでトップ。早瀬万豊監督も「しっかりと(バットを)振れる子なので、先っぽでもヒットになる。勝負強さもある」と力を認める。1メートル80、83キロの大型内野手の潜在能力は抜群だ。

 将来的には「プロに行けたらいいなと思う」と言う。17日のドラフト会議の様子はインターネットでチェック。関西学生野球連盟からはDeNA2位で坂本(立命大)、オリックス3位で村西(近大)が指名された。「坂本さん、村西さんには抑えられているので、まだまだ実力が足りない」と現在地を再認識。2年後、夢の世界の扉を開くため、持てる素質を着実に磨き上げていく。

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2019年10月18日のニュース