中畑氏 リクエスト制度に「誠意の説明」リクエスト

[ 2019年6月25日 09:30 ]

8回、大島(前列右から3人目)が本塁を突いたプレーのリプレー検証で、判定通りアウトとなりあぜんとする中日ナイン
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 【キヨシスタイル】プロ野球のリクエスト制度が導入されて1シーズン半が経過した。明らかな誤審が激減したし、リプレー検証している間の時間帯が意外に盛り上がるんだよね。

 大型ビジョンに映し出される映像を見てスタンドのお客さん全員が審判になってさ。テレビの前のファンも一緒。ひいきのチームに有利に見えたら歓声が上がってね。検証を終えた審判団がグラウンドに出てきて最終ジャッジを下すまでのハラハラドキドキ感はなかなかのもんだ。

 ただ、最終ジャッジにみんなが納得するのは3回に2回程度じゃないかな。3回に1回は「なんで?」。今年の交流戦では6月6日のソフトバンク―中日戦(ヤフオクドーム)、大島のランニングホームランになるかどうかの本塁での判定が典型的だった。

 アウトの判定に中日・与田監督がリクエストを要求。リプレー映像では捕手のタッチより先に大島が左手でホームに触ったように見えたけど、判定は覆らなかった。アウトのジェスチャーにスタンドはざわつき、そのまま試合が再開された。

 映像を見てセーフと確信したファンはモヤモヤした気分が残ったと思う。責任審判が試合後、報道陣に「変更に値する確証を得られる映像がなかった」と話したというけど、それは試合中にマイクを持ってファンに説明すべきじゃないかな。大相撲のように物言いがついたら協議して最後は審判長がマイクを持って説明。それが待たせたお客さんに対する誠意じゃないかな。

 導入1年目の昨年はレギュラーシーズンで494件のリクエストがあって、判定が覆ったのは32・8%の162件。球場に専用のカメラを10台前後設置し、ニューヨークのオペレーションセンターで8人の分析担当審判が判断するメジャーのチャレンジ制度では、ほぼ50%が覆るらしい。

 テレビ中継の映像をもらい、判定を下した当該審判を除く出場審判と控え審判で判断する日本のリクエスト制度。構造的に見直すべき点もあるけど、日本は日本なりの制度であっていいと思う。

 メジャーではやってない場内説明のマイクパフォーマンスを。リクエスト制度にリクエストしたい。(本紙評論家・中畑 清)

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