清宮、今季1号が球団8000号!やっぱり“持ってる”、リーチかけた中田に「感謝」

[ 2019年5月31日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム8―0ロッテ ( 2019年5月30日    札幌D )

4回1死一、二塁、球団通算8000号となる3ランを放つ清宮(撮影・高橋茂夫)
Photo By スポニチ

 節目に名前を刻むのは、やはりスターの宿命か。日本ハム・清宮の今季初本塁打が球団通算8000号のメモリアル弾となった。右手有鉤(ゆうこう)骨骨折を乗り越え、昇格から6試合、24打席目での一発。喜びをかみしめるようにダイヤモンドを一周した。

 「ホッとしたのが一番。やっと出てくれた。前に中田さんが打ってくれていたおかげなので感謝です」

 4番・中田が3回に7999号となる左越え11号2ランで大台にリーチをかけた。そして節目の一発が生まれたのは4回1死一、二塁だった。内角低めの直球を巧みに腕を畳んですくい上げプロ入り後初めて中堅方向へ放り込んだ。通算8本目のアーチは25日に20歳となってから初めての一発。中田とのアベック弾は通算2度目だ。「(本塁打を)追い求めるのは大事だと改めて感じた。やっぱり人が喜んでくれるのがうれしい」。本塁打の魅力を再確認する一発になった。

 同学年のヤクルト・村上の存在も刺激になっている。高校時代からしのぎを削ったライバルは、高卒2年目で早くも14本塁打。球宴の三塁手部門でもトップに立っている。ケガで出遅れたが「やっぱり同い年で凄く気になります。僕たちの世代で引っ張っていきたい思いは強い」。この日の試合前にはカブス・ダルビッシュが自身のツイッターで「清宮、村上、安田選手と最近の若い選手はとんでもないですよね」と投稿したのを受け「うれしいです」と喜んだ。

 9回に「DH」を解除し、復帰後初めて一塁守備にも就いた。最後は投ゴロの送球を受け、今季最多4連勝のウイニングボールもつかんだ。「後れを取っているので少しでもチームの力になって巻き返していきたい」。6月4日の交流戦初戦は村上擁するヤクルト戦。令和の時代を担うべく競い合うように本塁打を積み上げる。(東尾 洋樹)

 ≪7球団目の8000号≫清宮(日)の今季1号が日本ハム通算8000本目の本塁打となった。8000号は巨人、西武、中日、ソフトバンク、オリックス、広島に続く7球団目。球団第1号はセネタース時代の46年6月2日中部日本戦で大下弘が記録している。個人最多は張本勲の414本。7999号を放った中田は213本で歴代5位につけている。

続きを表示

2019年5月31日のニュース