西武、獅子おどし打線本領11点 外崎が口火 今季初の1試合4発

[ 2019年5月15日 05:30 ]

パ・リーグ   西武11―7ソフトバンク ( 2019年5月14日    北九州 )

2回1死二、三塁、左越え本塁打を放ち笑顔の外崎(撮影・中村 達也)
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 左待望の一発は左翼席場外へ消えた。1点を追う2回。西武・外崎が1死二、三塁から逆転の左越え3ラン。4月27日オリックス戦以来14試合ぶりのアーチは、一発攻勢を呼ぶアップルパンチだった。

 「絶対に(走者を)還そうと強い気持ちで打席に入った。最近結果が出ていなかった。初心に戻って、甘いところに来たらどんどん打とうと思っていた」

 試合前の時点で打率・203。開幕は6番で迎えたが、打順は下がり、9日ロッテ戦では今季初めてスタメンを外れた。11日の日本ハム戦から3試合連続の9番での出場。それでも期待を寄せ続けてくれた辻監督にようやく恩返しができた。

 4月26日の大阪への移動日に外崎は主力でただ一人、練習に志願参加した。指揮官からは「上半身と下半身のバランスがずれている。タイミングだけ意識しろ」と熱心なアドバイスを受けた。4月6日以来、今季2度目の3安打とようやく結果を出せた。指揮官は「(前カードの)札幌で予兆はあった。本塁打の後の二塁打も、らしい当たりだった」と目を細めた。

 外崎の一発で「獅子おどし打線」に火が付いた。3回に秋山、山川が2者連続アーチ。5回には中村が3ランで続いた。昨年9月24日の楽天戦以来、今季初となる1試合4本塁打。先発全員17安打で11得点し、今季1勝5敗だったソフトバンクとの乱戦を制した。

 外崎は「9番でも使っていただいているのは普通ではない。感触を忘れずに次につなげないと」と表情を引き締めた。まだ借金2。その完全復調は、チームの浮上に欠かせない。 (春川 英樹)

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2019年5月15日のニュース