巨人・坂本、連続出塁ストップ 開幕からの阪神戦連勝も止まった

[ 2019年5月15日 05:49 ]

セ・リーグ   巨人2―4阪神 ( 2019年5月14日    東京D )

9回2死、二飛に倒れて開幕からの連続試合出塁記録がストップした坂本勇(撮影・北條 貴史)
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 巨人は14日、阪神戦の7回に逆転を許し、今季初の3連敗となった。セ・リーグ記録を更新する開幕から36試合連続出塁中だった坂本勇人内野手(30)も5打数無安打で記録はストップ。昨年から続いたチームの阪神戦連勝も1分けを挟んで9で止まった。昭和、平成の初戦に続き、令和最初の伝統の一戦も敗れ、セは2ゲーム差に4チームがひしめく状況となった。

 個人ではなく、巨人のための出塁記録が止まった。今季初の3連敗に、坂本勇は「(3連敗)することはある。反省を生かしたい」と言った。

 4打席凡退で迎えた5打席目。2―4の9回2死で回ってきたが、ドリスの初球148キロ直球を二飛。開幕から36試合続いた連続出塁の記録が止まった。日本記録の83年スティーブ(西武)の40試合には届かなかったが、セ・リーグ記録を打ち立て、原監督は「レコードとしては素晴らしいものを残した。また新たなスタートというところでいいと思います」と賛辞を贈った。

 人生を切り開いた恩師の一言がある。光星学院(現八戸学院光星)に入学時。金沢成奉監督から「野手の方がプロになれる。野手一本でやれ」と言われた。小学時は投手として、捕手の田中将大(ヤンキース)とバッテリーを組み「僕は(高校でも)投手をやりたかった」と笑って振り返る。「投手をやっていたら今頃メジャーに行っていたかも」と言う30歳は、日本最高峰の打者になった。

 それだけに「青柳には苦労させられている。なかなか打てないので」と悔やんだ。初回は強烈な打球を放つも、相手三塁手の好捕で三直。この日も変則右腕に3打数無安打に抑えられ、通算打率は・111となった。

 チームは、ドラフト1位の先発・高橋を救援したアダメス、戸根が7回に打ち込まれて逆転負け。昨年から続いていた阪神戦の連勝も9で止まった。セは上位4チームが2ゲーム差にひしめく。気持ちをリセットし、主将はチームの先頭に立って勝利を目指す。(神田 佑)

○…坂本勇(巨)が全5打席で凡退。開幕からの連続出塁がセ最多の36試合で止まり、2リーグ制後最多となる83年スティーブ(西)の40試合に及ばなかった。阪神先発の青柳にはこの日の3打席も含め23打席対戦し、18打数2安打の打率.111。自身が通算20打席以上対戦した93投手の中では5番目の低打率で、阪神投手に限ればワーストだ。36試合連続出塁中、81%の29試合で3打席以内に出塁してきた坂本勇が天敵を攻略できず記録更新を阻まれた。

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2019年5月15日のニュース