東邦 大阪桐蔭にお礼参り センバツで吹奏楽部が友情応援に感謝、夏の甲子園での“再会”誓う

[ 2019年4月13日 19:51 ]

大阪桐蔭吹奏楽部員に友情応援の感謝を伝える山田斐祐将応援団長
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 今春の選抜大会で優勝した東邦の応援団長・山田斐祐将捕手(3年)とマーチングバンド部の代表メンバー、野球部の小嶋裕人部長らが13日、大阪桐蔭にお礼参りし、感謝の意を伝えた。

 東邦のマーチングバンド部がアメリカ遠征で不在中、野球部が選抜に出場できなかった大阪桐蔭吹奏楽部が友情応援。準々決勝までは大阪桐蔭が単独で、準決勝からは両校が夢のコラボ。決勝では習志野の「美爆音」に負けない「極上音」で東邦のVを後押しした。応援賞の優秀賞も受賞。平成最初と最後の年に全国制覇という劇的な結末の余韻も冷めやらぬ中、10日後に夢のメンバーが“再集結”した。山田捕手は紫紺の優勝旗を手にやってきた。

 大阪桐蔭中学校高等学校の今田悟校長も直々に出迎え、まず最初に校長室で記念撮影。大阪桐蔭の昨夏の優勝旗と東邦の今春の優勝旗を背に、東邦高校マーチングバンド部・伊藤結芽部長、大阪桐蔭高校吹奏楽部・井上里菜部長と山田捕手がにこやかに写真に収まった。

 その後吹奏楽部のホールに移動し、大阪桐蔭吹奏楽部が「We are TOHO」「銀河鉄道999」の見事な演奏を披露。東邦高校のメンバーがお礼に石塚慎吾副社長をはじめ、親子三代にわたり東邦で甲子園出場経験がある名店「餅文総本店」のどら焼きを200個手渡した。大阪桐蔭吹奏楽部の梅田隆司監督が「お互いが甲子園に行けるように頑張ろう」と締め、夏の甲子園での“再会”を誓い合った。小嶋部長は「正面から聴くと迫力が全然違う。涙が出そうになりました」と感激の面持ちで話し、両校にとって実りあるコラボレーションだったことを改めて実感していた。

 山田捕手は「みんな仲良くしてくれて、最高の形で終われたので、こういう形で会えて良かった。演奏は何回聴いても聞き慣れないし、鳥肌が立った。楽しかったし、応援団長をやってよかった」としみじみ話したが、大会後の練習中にボールが当たって負傷した左のまぶたを気にもせず、最後に力強く夏への“意気込み”を話した。

 「持ち場を守ることは本当にすごく大事だと思う。それとは別に、野球をやるために入ってきた。こっち(応援団長)でいいや、ってなるんじゃなくて、(ベンチ入り)メンバーを狙う気持ちを忘れちゃいけないと思います。僕がいいや、となって、みんなの雰囲気を壊すのも良くない。俺もいるんだぞ、とアピールしたい」

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