前人未踏通算300ホールド 日本ハム・宮西を駆り立てるものは救援陣の地位向上

[ 2019年4月13日 20:54 ]

パ・リーグ   日本ハム3―0ロッテ ( 2019年4月13日    札幌D )

<日・ロ>通算300ホールドを達成した宮西はチームメイトから贈られた花束と記念ボードを持って写真に収まった(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハム・宮西はプロ入りから11年連続で50試合以上マウンドに立ち続けてきた。その鉄人左腕がプロで生き抜く術を凝縮させ、通算636試合目で自身が持つプロ野球記録を更新する通算300ホールドをマークした。わずか11球で3者凡退。「野手の皆さんがたくさん点を取ってくれたので余裕を持って投げられた」。そんな軽口もたたけるほど、今季7試合目でいまだ無失点の左腕にとっては3点のリードで十分だった。

 ロッテの7回の攻撃は3番・中村から。4番・角中と5番・レアードは前日にも対戦し、角中には左翼へ大飛球を打たれていた。昨オフ、自身2度目の左肘手術を行った左腕にとって今季3度目の連投。試合前のブルペンでは左肘の疲労を感じ、球の勢いよりも「角度を変えて横の角度を意識した」。相手打者と前日とは違う球の軌道で勝負するため、リリースポイントをボール2個分下げた。左打者の「背中からくる」直球で角中を遊ゴロ、昨季までの同僚レアードはスライダーで一飛に打ち取った。

 直球は140キロ前後。球種は基本的に直球とスライダーの2種類だ。「どうやったらこの世界で生きていけるか。それは唯一投げる位置を器用に動かせることができたから」。2連勝で勝率が5割に復帰した栗山監督も「大変なこと。ただ、感謝している。野球の試合が読めている」と相手を見ながら駆け引きできる能力を絶賛した。

 宮西の闘志を駆り立てるのは救援陣の地位向上だ。自身が記録をつくることで救援投手の記録が注目されるため、「皆さん(報道陣)が大々的に報道してくれれば、野球ファンの方々にももっとホールドの記録を知ってもらえる。一番はこれからプロを目指す子たちがこういうホールドの記録もあって、こうやって目立てるんだぞって。目標にして入ってきてくれるとうれしい」と強調する。

 今後の目標は元中日・岩瀬の歴代最多1002試合の登板記録だ。残り366試合。「見えそうで遠い」と苦笑いを浮かべるが、「岩瀬さんという偉大な目標がある。目標がないと人は頑張れない。先輩方がつくってきた記録のおかげでぼくもここにいる。これからの救援陣に目標となる数字をつくりたい」。鉄腕・宮西の目はまだギラギラと燃えている。

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