阪神・鳥谷、開幕スタメン落ち決定 入団16年目で初

[ 2019年3月25日 05:45 ]

オープン戦   阪神8―4オリックス ( 2019年3月24日    京セラD )

<オ・神>8回、代打で登場し空振り三振に倒れる鳥谷 (撮影・成瀬徹)   
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 フレッシュな風が吹いた一方で、一つの記録に終止符を打ったベテランがいた。阪神の開幕オーダーが明るみになったことで、鳥谷は入団16年目にして初めて開幕スタメンから外れることが決まった。

 「しっかり頑張るだけなんで。悲観しても変わらない」

 試合後はいつものように淡々と心境を口にした。この日の出番は8回2死二塁。代打で登場し吉田一を相手に持ち前の粘りを発揮したが9球目の直球で空振り三振に倒れた。

 「遊撃手再挑戦」を誓い、春季キャンプから若手と同じメニューをこなしてきた。オープン戦では14試合で26打数8安打4打点、打率・308。存在感は見せたが、ルーキー木浪の躍動を上回るインパクトは残せなかった。

 ただ、本当の競争はこれから始まる。木浪の大活躍はチームにとってうれしい誤算でも、ポジションを明け渡したままでいるつもりはない。春季キャンプMVPに輝いた北條も逆襲に燃えているはず。長く阪神の象徴だった「ショート鳥谷」。開幕スタメンの座こそ新星に譲ったが、百戦錬磨の37歳は、これからも正遊撃手の座を狙い続ける。(山添 晴治)

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2019年3月25日のニュース