【新井さんが行く!!】古巣広島直撃!移籍の長野は若手のお手本「チョーさん凄いね」

[ 2019年2月2日 05:30 ]

広島・高ヘッドコーチ(中央)と一緒に長野(左)の練習を見るスポニチ本紙評論家の新井貴浩氏(撮影・奥 調)
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 プロ野球は1日、米アリゾナを拠点とする日本ハムを含む12球団が宮崎、沖縄の各地でキャンプインした。今年からスポニチ本紙評論家に就任した前広島の新井貴浩氏(42)が、キャンプ地を巡る「新井さんが行く!!」の第1回は古巣を訪問。若手時代から汗と泥にまみれた宮崎県日南市の天福球場で注目の新戦力・長野久義外野手(34)や4番の後継者・鈴木誠也外野手(24)らとの交流を語った。

 “チョーさん”はやっぱり凄いね。

 年下だけど、長野のことは昔から“チョーさん”。自然とね。球場で会うたびに律義に丁寧にあいさつに来てくれる。本当に“さん”付けが似合う人柄だ。(労組プロ野球選手会の)選手会長を退く時に後任候補の一人として考えたこともあった。

 技術の高さは、この日のマシン打撃を見れば分かる。一定のテンポで球が来るマシンに対しては「1、2、3」の単調なスイングになりがち。これでは変化球の交ざる試合では打てない。チョーさんは始動を早めて左足を上げ、ゆったりした動作から「1、2の3」の間をつくって振っていた。惰性で打つのではなく、高い意識を持っている。若手の手本になる。

 移籍の経験があるから分かる。新しい環境でやるのは本当に大変。自然と力が入ってしまう。ケガには気をつけてほしい。「一緒にやりたかったんで、復帰してもらえませんか」と言ってくれた。うれしいね。赤いユニホームもよく似合っている。溶け込むのに時間はかからないと思う。

 近いうちに野手も投手も集まる歓迎会があると聞いた。15年に広島へ復帰した際、石原が音頭を取って同じような会を開いてくれて若い子たちとの距離が縮まったことを思い出す。そういう声が自然と上がり、自然と人が集まるのが広島の良さだと思う。

 選手として大きなプラスの戦力だし、相乗効果もある。同じ外野手の野間は目の色が変わっていた。広島の若手は素直ないい子ばかり。加えて、いい意味で負けず嫌いなところもいい。「新井が抜けて…」なんていう不安は一切ない。みんな言葉にはしないけど、「弱くなった…なんて言わせない」と思っている。

 チョーさんの隣で打っていた誠也は打球の音が違ったね。初日からあれだけ振れるのだから、しっかり準備してきたんだろう。背番号1の姿はまだ見慣れない。でも、この一年が終わった時には広島の1番は誠也の色に染まり、「誠也の番号」と呼ばれているはずだ。25番はどうか。広島の後輩なら誰がつけてくれてもいい。できれば、へたくそでも一生懸命にやり、チームメートやファンのことを思いやることができる選手がつけてくれたら最高だよ。

 最後に…。マッチャン(松山)のパンプアップした体が印象的だった。相当トレーニングしてきたんだろう。4月に故郷の鹿児島で凱旋試合もある。張り切っているね。ぜひ、僕も“鹿児島のじっちゃん、ばっちゃん”にあいさつに行きたいね。(本紙評論家)

 ▽鹿児島のじっちゃん、ばっちゃん 松山のお立ち台での決めセリフ。活躍した際の本拠地でのヒーローインタビューで「鹿児島のじっちゃん、ばっちゃん。今日俺やったよ」と絶叫するのが定番。

 ◆新井 貴浩(あらい・たかひろ)1977年(昭52)1月30日生まれ、広島県出身の42歳。広島工―駒大。98年ドラフト6位で広島に入団し、08年に阪神移籍。15年から広島に復帰し、リーグ3連覇を果たした昨季で引退した。現役20年間で通算2203安打、319本塁打。05年本塁打王、11年打点王。本紙評論家に就任し「選手への愛情を持った、分かりやすい評論」を目指す。

 【新井さんのキャンプ初日】

11:30 天福球場に到着。報道陣受付に自ら名前を記入。関係者にあいさつ

12:30 長野、鈴木のランチ打撃を見学

13:00 TBS解説者として初インタビューの相手は長野

14:00 天福球場を一時離れて昼食

15:00 天福球場を再訪問

16:00 鈴木との対談を収録

16:50 OBとして報道陣から取材を受けて「もう素人なのに…」

17:00 記者に扮して佐々岡投手コーチの囲み取材に“潜入”

17:05 天福球場を離れる

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