日本ハム金子“何でもやる” メジャー流で先発も中継ぎもオープナーも

[ 2019年1月27日 05:30 ]

数種類のボールを使ってネットスローする金子弌(撮影・沢田 明徳)
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 「ガラガラ」――。日本ハム・金子が練習場にキャリーケースを引っ張ってきた。オリックスから移籍した120勝右腕が鎌ケ谷でメジャー最新トレーニングを披露した。

 ケースの中身は大量の練習器具。昨年11月に練習拠点にした米シアトルの「ドライブラインベースボール」から取り寄せたもので、「(これを使うと)強めに投げるまでの球数が減る。中継ぎをやるとしたら凄く大事になってくる」と明かした。

 同トレーニング施設は、2度のサイ・ヤング賞を受賞したリンスカム(レンジャーズからFA)や、インディアンスで4年連続2桁勝利を挙げたバウアーも利用。最先端技術を使った練習が特長で「(器具を使うウオーミングアップは)肩の強化も、体の使い方も関係してくる。(その後の)キャッチボールの球数が緩くても、すぐにピークに持っていける」と目を付けた。

 この日は(1)チューブを使ったストレッチ(2)腕にパワーリストを巻いての運動(3)ボディーブレードを使った腕の体操(4)重さの違う約10種のボールを順番に投げるネットスローと進めると、続くキャッチボールは約3分で50メートルまで距離は広がった。「今の時期から状態は気にしないけど、しっかり投げられている感覚がある」とそこからチェンジアップなどの変化球も投じた。

 14年の沢村賞右腕だが、今季は栗山監督が導入を考える救援投手が先発で短い回数を投げる「オープナー」など、複数ポジションを任される可能性が高い。実績十分のベテランがメジャー流で「何でも屋」も視野に入れる。 (武田 勇美)

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2019年1月27日のニュース