阪神ドラ2小幡、3000メートル走で同期6人置き去り 14年以降最速

[ 2019年1月11日 05:30 ]

8周目では2位以下を大きくひきはなしてトップの小幡(撮影・大森 寛明)
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 またも潜在能力を見せつけた。阪神のドラフト2位・小幡竜平内野手(18=延岡学園)が新人合同自主トレで行われた3000メートル走を7人中トップでゴールイン。14年以降のチーム新人では最速となる10分51秒で駆け抜けた。

 「高校時代に周りに速い人ばかりだったので。常に付いていくというか、前にいた片山さんについていきました」

 見事な逆転劇だった。序盤は近本がロケットスタートに成功。次いで片山が首位に立ったが、1周348メートルのグラウンドを4周ほど走ったところで1位に躍り出た。その後は徐々にリードを広げる、圧巻のレース運び。近年の3000メートル走のタイムでは17年藤谷の11分14秒が最速だったが、あっさり更新した。

 またも輝きを放った。12月に行った体力測定の30メートル走でも、3秒98という陸上選手なみの好タイムで1位。周囲をあっと驚かせたが、それだけでは終わらなかった。長距離走に関しては「全然(自信ない)ですね」と言うのだから、逆に頼もしい。高校時代のトレーニングが勝因だった。

 「高校時代も20キロ走というのがあって、1年と2年の冬場で月に1回ぐらいですけど走っていました」

 幸先良いスタートに笑顔を見せた。新人の競争1戦目に勝利。「負けたくない気持ちが強いので自信になりました」。見守った伊藤トレーニングコーチも「よくやっていた。頑張ろうという意識が感じられた」とうなずいた。短距離に続き、長距離でも秘めた力を発揮。計り知れない身体能力に、期待は高まる一方だ。(長谷川 凡記)

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2019年1月11日のニュース