巨人・丸 長嶋さんに全試合出場誓う 直筆手紙“一緒に野球できたらうれしい”に「感激」

[ 2019年1月11日 05:30 ]

ティー打撃を行う丸(撮影・森沢裕)
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 ミスターに誓う全試合出場――。広島からFA宣言し、巨人に移籍した丸佳浩外野手(29)が10日、自主トレを公開。ジャイアンツ球場での初練習となった。オレンジ色が施された打撃手袋をはめて、いきなり計296スイングを披露。昨年12月の入団交渉では、同郷の長嶋茂雄終身名誉監督(82)から直筆の手紙をもらったことも明かし、2年ぶりとなる143試合出場を誓った。

 冷気が漂う室内練習場で、丸は半袖で振り込んだ。新調した打撃手袋は黒にオレンジカラーが施されていた。「動き始めなのでまずは徐々にという感じ。まだまだ不安とドキドキの気持ちがある。しっかりと地に足をつけてやっていければ」

 ティー打撃では左右それぞれの片手打ちや、逆手打ちなどいろいろなバリエーションでバットを振った。マシン打撃と合わせ計296スイング。「自分は数を振って体に染みこませるタイプ。もっと振り込んでいきたい」と意気込んだ。

 オフは広島残留も含め、ロッテ、巨人と3球団による去就で悩んだ。巨人との交渉では原監督の熱い言葉が心に刺さった。そして、背中を強く押した手紙の存在もあった。「一緒に野球ができたらうれしい」。そこには長嶋氏からの直筆メッセージが記されていた。「凄く感激しましたし、うれしかった」と胸を熱くした。

 長嶋氏の言動には多くの選手が心を動かされた。93年はFA権を行使した槙原寛己の自宅を訪問。背番号と同じ17本のバラを手土産に残留を訴えた。「僕が小学生の時に監督をされていた。テレビの中の存在」。佐倉市出身のミスターに対し、丸は勝浦市で育った。「巨人・丸誕生」には、同じ千葉出身の大先輩の存在が隠されていた。

 今季目標に全試合出場を掲げた。「野球選手として数少ないこだわり。それだけは達成できるように頑張っていきたい」。14〜17年は全試合出場を果たしたが、昨季は125試合にとどまった。その悔しさをぶつける。年末年始は家族でゆっくりと過ごした。自身はおみくじを引かなかったが、愛息が引き当てた大吉も追い風だ。

 「優勝、日本一に貢献できるようにしっかりと良い準備をしていければいい」。2年連続MVPを獲得し、広島の3連覇に貢献。気温4度の肌寒さも気にせず、優勝請負人が移籍1年目の第一歩を力強く踏み出した。 (岡村 幸治)

 《“口説き名人”長嶋さん列伝》

 ★93年・槙原 FA制度元年、権利を行使して中日移籍を希望した右腕に対し、秋季キャンプ地の宮崎から緊急帰京。背番号と同じ17本のバラ持参で自宅を訪問。残留を強く訴えた。

 ★96年・清原 西武からFA宣言したスラッガーとの2回目の交渉に出馬。「僕の胸に飛び込んできてほしい」という殺し文句で、阪神へ傾きかけていた気持ちを引き戻した。

 ★99年・工藤 ダイエーで11勝を挙げた左腕の、福岡市の自宅をアポなしで訪問。「男の花道を飾ってくれ」と口説き、その夜に巨人入りが内定した。

 ★99年・江藤 広島で本塁打王に2度輝いた主砲に「是が非でもあなたの力が必要。チームのけん引者になってほしい」。自らが背負っていた背番号33を譲渡し、自身は現役時代の3に戻した。

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