マリナーズ 雄星に異例の厚遇 トレード拒否権、タイトルで最大1億円ボーナス

[ 2019年1月4日 05:30 ]

マリナーズ入りが決まった菊池
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 マリナーズは2日(日本時間3日)、西武からポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた菊池雄星投手(27)の獲得を発表した。AP通信によると、サイ・ヤング賞で50万ドル(約5350万円)、新人王で10万ドル(約1070万円)などの付帯条件に加え、トレード拒否条項もついた異例の厚遇。3日(同4日)に本拠Tモバイル・パークで入団記者会見が開かれた。

 菊池の言葉には決意と覚悟がにじんだ。マリナーズへの入団が発表され、西武を通じ「この度、契約させていただいたことを本当にうれしく思います。埼玉西武ライオンズで学んだことを忘れず、活躍している姿をお見せできるように精進して参ります」とコメントした。

 今オフから変更された新ポスティングシステムでの移籍第1号。3年目終了後に契約を見直す内容で、菊池が希望すれば4年目の残留が可能。球団側はさらに契約を4年延長でき、最大で7年総額1億900万ドル(約116億6300万円)の大型契約となる。さらに、サイ・ヤング賞で50万ドル(約5350万円)、新人王で10万ドル(約1070万円)などのタイトルボーナスがついた。仮にタイトルを総なめすれば、1億円近くを手にすることができる。

 マ軍のジェリー・ディポトGMもコメントを発表し「人間性、才能、経験、若さを兼ね備えた雄星はチームを編成する上で最大のターゲットだった。現在および将来のマ軍に好影響を与えてくれると思う」と菊池を絶賛。3年目の21年までは無条件でメジャー全29球団へのトレード拒否条項がつくなど、異例の好待遇で出迎える。

 マ軍の本拠地シアトルは日本と直行便で結ばれ、日本人在住者も多く、和食のレストランなども豊富。今年から「Tモバイル・パーク」と名称が変更されたホーム球場は、投手に有利な設計とされる。将来を見据え世代交代を図るマ軍の中心選手として菊池は大いなる期待を受ける。(シアトル・笹田 幸嗣通信員)

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2019年1月4日のニュース