阪神・揚塩社長 若虎に社会貢献のススメ「1年目でもできる職業」

[ 2017年12月7日 09:10 ]

新人選手らの前で話す阪神・揚塩球団社長(左端)
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 阪神は6日、西宮市内のホテルでプロ1年目を終えた選手に加え昨年、台湾ウインターリーグ出場で参加できなかった青柳と坂本を対象に「新人研修会」を開き、冒頭のあいさつで揚塩健治球団社長(57)が、社会貢献活動のススメを説いた。

 「社会貢献活動を一度、考えてみてください」

 グラウンドのプレーでファンに夢を与えることはもちろん、グラウンド外でも、プロ野球選手として可能な活動を求めた。球界全体でも実績に乏しい1年目などの若手選手が社会貢献活動するケースはあまり見られない。そんな中で「先駆者」になるよう、促した。

 「プロ野球という職業は社会的弱者、恵まれない環境の方々に夢や希望を共有してもらえる仕事。1年目でもできる職業に就いている」

 球団は、社会貢献活動並びにファンサービス活動の分野においてプロ野球選手としてパイオニア的存在であった球団OBの若林忠志氏の功績を称え、野球人として優れた見識を持つ選手を表彰する「若林忠志賞」を2011年に創設。すでに藤川、岩田、能見らが表彰されている。

 「モチベーションにもなる。(活動をすれば)人の道から外れることもなくなるはず」と揚塩社長は話す。今後は若林氏が描かれた書物なども若手選手に配布する予定で意識を高めていく。第二、第三の若林忠志が育つ土壌をつくる。 (山本 浩之)

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2017年12月7日のニュース