阪神メンドーサ“超速”デビュー 香田コーチ絶賛「次が楽しみ」

[ 2017年9月4日 07:29 ]

セ・リーグ   阪神2―4中日 ( 2017年9月3日    甲子園 )

力投する阪神・メンドーサ
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 先発投手陣に不安を残す中で「駆けつけ助っ人」が意地を見せた。8月31日の入団会見からわずか3日。超速デビューを果たした阪神のメンドーサが粘りの投球で試合を作った。

 「自分の投球、仕事はできたと思う。(初回)最初のアウトは難しいし、ああやって守ってくれてうれしい」

 タテジマでの初陣は試練から始まった。初回、先頭の京田に右前打を許すと、亀沢の放った一、二塁間へのゴロに対して自身がベースカバーに入れず、内野安打として一、二塁のピンチを背負った。それでも、バントを試みた藤井が3球目を空振りした際に、飛び出した二塁走者・京田を坂本が刺して1死を奪うと、藤井を一ゴロ併殺に仕留め、無失点で切り抜けた。

 4回、ゲレーロに左翼席へ先制の2ランを許し、同点の7回には2死一、二塁から武山に中越えの2点二塁打を浴びて7回7安打4失点だったが、味方の守備に足を引っ張られた感もあり、金本監督も「結果的に4失点ですけど、内容的には1失点か2失点」と及第点を与えた。

 チェンジアップ、ツーシームと武器である「動くボール」を駆使し、中日打線から8奪三振。与四球1とテンポの良い投球を披露し、力は示した。本拠を札幌ドームから甲子園と働き場を移した背番号75は「投げている時は集中して(声援は)聞こえないけど、札幌と違った熱さがあったし、その雰囲気で投げられたのは良かったと思う」と振り返った。

 香田投手コーチが「すごく良いリズムで、良いテンポで投げてくれた。失点は不運な部分もあったけど、彼の役割は果たしてくれたと思う。動くボールで空振りも三振も取れていたのが、すごく良かった。次回が楽しみ」と絶賛したように、最後の実戦だった8月18日の西武戦から中15日と難しい調整を強いられた中で、最低限の結果を残すあたりが何とも頼もしい。

 「自分としては、自分の仕事をすることに集中するだけだよ」。逆転Vの使者となるべく、次こそ猛虎に白星を届ける。(遠藤 礼)

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2017年9月4日のニュース