DeNA 浜口が初G倒!8回2安打零封 4位転落危機救った

[ 2017年9月4日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA1―0巨人 ( 2017年9月3日    横浜 )

6回1死一塁、巨人・陽を三ゴロ併殺打に打ち取りガッツポーズのDeNA先発・浜口
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 0・5ゲーム差、負ければ5月28日以来の4位転落――。正念場で、新人左腕が踏ん張った。0―0の8回1死一塁。DeNA先発の浜口は、チェンジアップで小林を二ゴロ併殺打に打ち取ると、左拳を握って吠えた。8回2安打無失点で9勝目。自身巨人戦初勝利で、チームの同戦の連敗を7で止めた。

 「これまでの巨人戦2試合でふがいない投球が続いていたので、絶対に勝つんだと思っていた。とにかく腕を振って投げることができた」

 地道なトレーニングが左腕を支える。米が入ったバケツに左手を入れて握る作業を繰り返すことで前腕を強化。自ら春季キャンプから取り入れたメニューで「やっと成果が出てきたかな」と話す。自己最長の8回になっても直球は145キロを計測し、変化球にも切れがあった。

 過去の巨人戦は2戦2敗、防御率8・18と苦手としていた。「負けたらシーズンの流れが変わる。正直凄くプレッシャーを感じていた」と吐露した。試合前のミーティング。ラミレス監督の言葉を胸に刻んだ。「僕たちはいい野球をしている。下を向くことなくベイスターズの野球をやり続けよう」。平常心で臨むきっかけとなった。

 指揮官は「今季ベストの投球をベストのタイミングでしてくれた」と称えた。2桁勝利にリーチをかけた22歳は「しっかり勝って達成したい」と宣言。クライマックスシリーズ進出へ負けられない戦いが続く中、頼もしい存在だ。 (中村 文香)

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2017年9月4日のニュース