西部戦線異状あり…ソフトB、6連覇危うし イースタンは群雄割拠

[ 2017年9月4日 14:21 ]

中日・小笠原2軍監督
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 ウエスタン・リーグだけに「西部戦線異状あり」といったところか。リーグ6連覇を目指すソフトバンクは現在3位。首位・中日に4・5ゲーム差を付けられている。

 3軍制を導入し、福岡県筑後市には設備充実のファーム施設を構える。育成選手の人数も多く、2&3軍は強烈な競争意識が育まれる環境に置かれている。それが2軍のリーグ5連覇につながり、1軍の底上げにもなっているのは間違いないだろう。しかし今季はここまで48勝50敗6分けの借金2。中日に8勝15敗1分けと大きく負け越しているのが響いている。

 その中日は、8月30日の阪神戦に勝って首位に浮上した。小笠原道大監督が率いて2年目。07、09、11年に優勝も、12〜14年にはリーグ5チームで3年連続最下位だった。今季はここまで49勝42敗6分けの貯金7。2位・広島とはゲーム差なしで、わずか8毛差(勝率・5384と同・5376)とミクロの争いを展開している。

 一方のイースタン・リーグは群雄割拠だ。過去10年間の優勝は巨人4度、ロッテ3度、ヤクルト2度、日本ハム1度と4チームを数える。そんな中で現在、首位に立っているのが楽天。59勝40敗5分けの勝率・596で、2位・巨人とはゲーム差なしの2厘差とこちらも競っている。球団創設の05年から昨季までの12年間で優勝はなし。それでも去年は巨人に次ぐ2位と、若手が力を付けチームの選手層は確実に厚くなっている。このまま初Vなるかに注目だ。

 2軍は育成の場と言われるが、試合をするからには勝敗は必ずある。どんな状況でも勝利を求めるのは野球人の、アスリートの本能だろう。勝って成長、負けて成長。両リーグの優勝チームが戦うファーム日本選手権は、10月7日にKIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎で開催される。

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2017年9月4日のニュース