明桜・山口 秋田大会決勝で右肩ケガ…来年こそ剛速球披露を

[ 2017年8月14日 09:10 ]

第99回全国高校野球選手権第6日・2回戦   明桜2―14二松学舎大付 ( 2017年8月13日    甲子園 )

<明桜・二松学舎大付>2回無死、三塁内野安打で出塁する明桜・山口
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 ◆100回大会の主役たち

 2回の守備。1死二塁で右翼を守る明桜(秋田)・山口の前に安打の打球が飛んできた。走者は本塁に向かったが、二塁手に返球するのが精いっぱい。6回は同じ状況で安打の打球を拾うとバックホームした。「点が入っていくのが悔しすぎて」。送球は山なりで本塁右にそれた。

 最速146キロを誇る右腕。秋田大会で投げた4試合、25回2/3は最多だった。だが、決勝の金足農戦で走者として一塁に戻る際に右肩を痛め、途中降板。甲子園での出場が危ぶまれた。東京、岡山などの病院を回り、短い距離でのキャッチボールができるまでに回復。右翼手としてスタメンに名を連ねた。

 「打球が来たら返球できないのが悔しかった。今日は特に僕のところに打球がきた」

 二刀流の日本ハム・大谷が好きで、本人もエースで4番の大黒柱。「守っていてマウンドに上がりたい思いはありました。でも今は無理。3年生の無念を引き継ぎ、来年必ず戻ってきます」。甲子園の土は持ち帰らなかった。剛速球を甲子園のマウンドは待っている。 (落合 紳哉)

 ◆山口 航輝(やまぐち・こうき)2000年(平12)8月18日、大阪府生まれの16歳。小1から平野エンゼルスで野球を始め、中学ではナガセボーイズで投手。明桜では1年春からベンチ入り、2年春から4番。通算11本塁打。家族は両親。1メートル81、85キロ、右投げ右打ち。

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2017年8月14日のニュース