伊東監督 シーズン中に辞任公表の理由 「迷惑掛けたくない」去就報道の影響嫌う

[ 2017年8月14日 07:50 ]

パ・リーグ   ロッテ3―6西武 ( 2017年8月13日    ZOZOマリン )

<ロ・西>今季限りでの辞任を表明した伊東監督は逆転負けに終わった試合後、ファンに頭を下げる
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 【ロッテ担当記者の目】31年ぶりに2年連続Aクラス入りを果たした昨オフ。新たに1年契約を結んだ伊東監督だが、一時ユニホームを脱ぐ気持ちもあった。優勝するための陣容とは言い難く、「戦力補強」を条件として引き受けた。ところが、フロントは主砲のデスパイネの残留交渉に失敗。同一リーグのソフトバンクに流出し、思うような戦力補強をしてもらえなかった。

 新たに獲得したパラデス、ダフィーの両外国人は開幕から不振続き。新戦力の獲得を申し入れたが、朗報は届かない。5月4日の試合後に「本気で動いてほしい」と早期補強を訴えた。同中旬にようやくサントスを獲得したが、その温度差に「本気で優勝する気があるのだろうか…」とぼやいたこともあった。その後も状況が好転することはなく「結果が全ての世界」と責任を取ることを決断した。

 選手には「動揺させたくない」と自らの口で報告するのはシーズン後と決めていた。しかし、12日に一部報道で来季続投と伝えられたこともあり「違う方向に行きだしている。迷惑を掛けたくない」と公表に至った。自身の去就報道がチームに影響を及ぼすことを嫌ったのだろう。伊東監督らしかった。(ロッテ担当・町田 利衣)

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