阪神・高山、先頭弾も空砲…拙守で逆転許す 金本監督は注文

[ 2017年6月2日 05:30 ]

交流戦   阪神1―8ロッテ ( 2017年6月1日    ZOZOマリン )

1回無死、高山は中越えに先頭打者弾を放つ(投手・唐川)
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 空砲に終わった。初回、まっさらな打席に入った高山がカウント1ストライクから唐川の直球をバックスクリーンへ。風速6メートルの向かい風をものともしない5号ソロだ。

 「少し上がり過ぎたかな、と。入るとは思わなかった。1打席目に真っすぐに振り遅れることが多かった。先制するためにも何とか出塁することを考えて打席に入りました」

 先頭打者弾は5月2日ヤクルト戦以来、今季2度目でプロ通算3本目。この日も含めて先頭弾を放ったゲームは2敗1分けと勝てていないが、長打も打てる1番打者は魅力だ。

 3回にも中前打。だが、求めるモノが高いため、金本監督からはさらなる奮起を求められる。「これは高山に対する苦言とかじゃなく。(7回2死一、二塁で)3―1とか、(5回2死二塁で)2ボールからボテボテの一塁ゴロ(5回)と浅い二飛(7回)。カウントを考えるともうちょっと内容がね。あのカウントでああいう結果にならないような打ち方を。もったいない」。高山の技術があれば3安打、4安打できたはず…。その思いから出た注文だった。

 初回の守備では鈴木の浅い飛球に、1歩目が鈍って捕球できず、逆転の2点適時打にしてしまった。5月中旬から違和感を覚えている右足のハムストリングス(太もも裏)には、痛々しいテーピングが貼られている。試合が終わるとチーム宿舎でマッサージ、ストレッチを入念に行い、ケアに時間をかける。

 しかし試合に出るからには表には出さず、いっさいの言い訳にもしないのが、この男のスタイル。この借りを、グラウンドで、プレーで返してくれるのを待とう。 (巻木 周平)

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