楽天20安打!打順組み替えズバリ3番島内大当たり

[ 2017年5月7日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天10―2西武 ( 2017年5月6日    メットライフD )

<西・楽>8回無死一塁、島内が右越えに2ランホームランを放つ
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 楽天は6日、毎回の20安打で西武を10―2で下し、首位を守った。外国人トリオを2〜4番に固定してきた打線を組み替え、今季初めて3番に入った島内宏明外野手(27)が初回の先制右中間二塁打、8回にダメ押しの右越え4号2ランなど3安打3打点の活躍と梨田昌孝監督(63)の起用が的中した。20安打は今季プロ野球での1試合最多安打となった。

 積み上げた20安打に敵地の西武ファンもため息をつくしかない。8―1の8回無死一塁。島内は2ボールからの高めの直球を右翼席へ運んだ。チームの得点を2桁に乗せる猛打締めとなる4号2ランに「ちょっと詰まったけど、押し込めた」と笑った。

 一時は・280を超えていたチーム打率も、試合前には・267と湿り気味だった。前日はわずか3安打。そんな停滞ムードを打破したのも島内だった。初回1死、二塁から先制の右中間適時二塁打。この回5安打5得点を呼んだ。6回にも投安を放ち、今季初めて入った3番で初の猛打賞と流れを呼んだ。20安打以上は10度目だが、毎回安打での20安打は日本一となった13年6月25日の西武戦(西武ドーム)以来、4年ぶり2度目だった。

 梨田監督の決断が奏功した。開幕から、ペゲーロ、ウィーラー、アマダーの外国人を2〜4番で固めてきたが、開幕26試合目で初めて崩した。打率・204と不振のアマダーを外し、3番のウィーラーを昨季27本塁打と結果を残した4番に戻した。島内だけでなく、4月5日以来の先発起用となった聖沢も3安打2打点とはまった。

 島内は「初回から打席が回ってくるので準備ができる。積極性が出る」と話せば、第4の外野手の立場の聖沢は「アピールする気持ちになれば重圧がかかる。チームが厳しい時に入って、穴を埋めるという気持ちが強かった」とうなずいた。大黒柱の嶋を故障で欠く中、その日の持ち場を生かす。ピンチをチャンスに変える精神力がある。

 2位・ソフトバンクが敗れゲーム差を3・5に広げた。だが、後ろは振り返らない。日本ハムなどで指揮を執った大沢啓二氏を超え、歴代18位となる監督通算726勝目を手にした梨田監督は「初回に5点取ったけど6点目も取れた。(10得点も)たまたま」と話せば、島内も「明日(7日)の試合が大事になってくる」と浮かれることなく前を向いた。 (黒野 有仁)

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2017年5月7日のニュース