高橋→マテオ→ドリス 大逆転支えた盤石リレー

[ 2017年5月7日 05:54 ]

セ・リーグ   阪神12―9広島 ( 2017年5月6日    甲子園 )

<神・広>1イニングを無失点に抑えてガッツポーズのマテオ
Photo By スポニチ

 大逆転劇の舞台裏で、必勝リレーが機能した。まずは7回に登板した高橋だ。直前の6回に1点差まで追い上げ、失点は避けたい場面。相手も円陣を組み気合十分で挑んできたが、頼れる左腕が立ちふさがった。

 「あれだけ点を取り良い流れで来たので、切らさないようにと思った」

 丸の中前打と二盗で2死二塁と攻められたが、西川をスライダーで遊ゴロに退けた。「相手は良い打線だから走者は出るかもしれないけど、点だけはやらないようにと思って投げました」。ベテランらしい冷静な判断で、ピンチを脱出。直後の攻撃で味方打線が逆転に成功し、今季初勝利をゲットした。

 2点リードした8回を任されたマテオも踏ん張った。簡単に2死を奪うも、代打・天谷は死球。続く代打・ペーニャの打席では暴投を犯し得点圏に走者を置いたが、最後は伝家の宝刀・スライダーで捕邪飛に仕留めた。「気合は入っていた。追い上げる中で投げる準備は出来ていたよ」。5月3日のヤクルト戦(神宮)以来、3試合ぶりの登板で役目を全うした。

 締めはドリスだ。先頭・田中に右前打されたが、続く安部を空振り三振。丸の打席は2球目が暴投となり、一気に田中は三塁へ。さらに4球目の外角低めへのワンバウンドを梅野が弾いた際に、田中は本塁を狙った。だが、ノってる梅野が好フィールディングを見せ、間一髪のタッチアウト。最後はフルカウントからフォークで、丸を空振り三振に斬った。「9回ということを忘れて、打者に集中していた。正直9―0からの逆転は見たこともないし、経験もない!」。セ・リーグトップの12セーブ目よりも、全員の力を結集してもぎとった1勝に胸を張った。

 これで救援陣の防御率は2・208となり、1位巨人の2・206と僅差の12球団2位。抜群の安定感が虎の進撃を支えている。(久林 幸平)

続きを表示

2017年5月7日のニュース