DeNAは5点差逆転!梶谷満弾から柴田サヨナラ打

[ 2017年5月7日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA6―5ヤクルト ( 2017年5月6日    横浜 )

<D・ヤ>11回 1死 二塁 サヨナラ打を放ち手荒い祝福をうけるDeNA・柴田
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 ペットボトルを手にしたナインから手荒い祝福を受けた。DeNAの2年目・柴田が、5―5の延長11回にプロ入り初のサヨナラ打。8回に同点となる満塁弾を放った梶谷からも、ウオーターシャワーを浴びせられた。

 「最高です!後ろにいい打者がいるので、とにかく塁に出ようと思っていた。いつも(シャワーを)浴びせる側だったので気持ちよかったです」

 1メートル67のリーグ最小兵の23歳は延長11回2死から三塁守備で途中出場した。その裏、1死二塁で打席が回ると「思い切って振っていこう」と秋吉の外角高めの145キロ直球を一閃(いっせん)。前進守備の中堅の頭を越える値千金の適時二塁打となった。連日の早出特打を欠かさない男がチームを勝率5割へ導いた。

 今季2度目のサヨナラ勝ちの立役者は、柴田だけではない。敗色濃厚から逆転への流れを生んだのが梶谷だった。0―5の8回に1点を返し、なおも1死満塁。ここまで小川を前に3打席無安打で「チェンジアップやフォークが来たらごめんなさい」と内角速球に狙いを絞った。読み通りの内角低め直球を右翼席に運び「完璧でした」。自身2度目となるグランドスラムで小川をマウンドから引きずり降ろした。

 リーグ単独トップに立つ7号。アーチ量産には打席の立ち位置の変化があった。昨季から半歩分、約15センチ、ホームプレートから離れて立つ。外角球に比べ、内角球を苦手としていたためだ。ラミレス監督からの助言もあり「このままだと中途半端な成績に終わる」と決断。ここ一番で「弱点と思われているポイント」という内角球に賭けることができた。

 総力戦で3連勝を飾った指揮官は「今年一番のエキサイティングな試合」と満足げに振りつつ「この試合がターニングポイントになる」と語った。諦めない姿勢とベンチも含めた一体感。上昇ムードが漂っている。(中村 文香)

 ◆柴田 竜拓(しばた・たつひろ)1993年(平5)12月16日、岡山県生まれの23歳。岡山理大付から国学院大学に進学し、2年秋からレギュラーで4年時は主将。ユニバーシアード日本代表にも選ばれた。甲子園出場はなし。15年ドラフト3位で入団。1年目の昨季は広島との開幕戦に先発出場して初打席で適時打。今季年俸は1000万円(推定)。1メートル67、68キロ。右投げ左打ち。

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