ダル7回1失点も50勝お預け「綱渡り投法」で抑えた

[ 2017年5月7日 05:30 ]

ア・リーグ   レンジャーズ3―1マリナーズ ( 2017年5月5日    シアトル )

7回1失点と好投したダルビッシュ(AP)
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 レンジャーズのダルビッシュが5日(日本時間6日)、マリナーズ戦に先発。7回を1失点に抑えたが、援護に恵まれずにメジャー通算50勝目はお預けになった。

 「(試合前の)ブルペンも駄目でやばいなと思った。初回から綱渡り投法で行きますと。何とか7回を投げられて良かった」。直球の制球に苦しみ6安打4四球。毎回走者を背負ったがスライダーに活路を見いだした。2回無死一、二塁でのバレンシアの遊ゴロ併殺、5回1死一、二塁でのセグラの二ゴロ併殺もスライダーだった。「今日の感覚で一番良かった。これで打たれるなら仕方がない」。宝刀を駆使してソロ1本による最少失点に抑え、同点のまま降板した。6打数無安打に抑えた得点圏では、昨年9月から33打数無安打。継続中ではメジャー最長で、その粘りが延長13回の末の勝利につながった。

 気温8度まで冷え込んだシアトルでは4年ぶり4試合目の登板で白星がない。「暑いところで投げるのに慣れている。気温(の影響)はあるかも」。対処法を問われると「(マリナーズの)岩隈さんに聞きます」と同球場で32勝の右腕の名を挙げ、厚手の革ジャケットを羽織って帰路に就いた。 (奥田 秀樹通信員)

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2017年5月7日のニュース