【牛島和彦の視点】田口は内角意識植え付けて外角生きた

[ 2017年5月7日 09:45 ]

セ・リーグ   巨人6―1中日 ( 2017年5月6日    ナゴヤD )

<中・巨>先発の田口
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 田口は立ち上がりから右打者にしっかり内角を意識させた。膝元に真っすぐを投げ込み、同じところからボールになるスライダーを曲げる。3三振を奪ったゲレーロに対する攻めが典型。最初の2つはボールになるスライダーを振らせ、3つ目は外からスライダーを入れて見逃し三振だ。内角を意識させたから外角球が効果的に使えた。

 左の大島には投げにくそうで四球を2つ与えたが、7回1死一、二塁のピンチでは初球から内角真っすぐを3球続けた。見逃しストライク、ファウルで追い込み、最後は二直。コースが少し甘くなっていい当たりをされたが、低めにいった分、野手の正面へ飛んだ。

 コースが甘くなっても低め、高くいったらコースがぎりぎり。高さとコースの両方は間違わない制球力があるから、テンポよく打者を追い込み、リズムに乗れる。4回に一塁ベースカバーが遅れたのはいただけないが、このリズムは忘れないでほしい。

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2017年5月7日のニュース