田口 開幕3連勝“夫婦トレ”効果実感「約束」守りグラウンド内外で成長

[ 2017年5月7日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人6―1中日 ( 2017年5月6日    ナゴヤD )

<中・巨>3回2死一、二塁ゲレーロから三振を奪い雄叫びをあげる田口
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 愛妻との二人三脚で、一皮むけた。3―1の7回。巨人・田口が、明らかな成長を見せた。

 「自分で招いたピンチだったので、なんとか抑えたいという強い気持ちで投げることができた」。1死から連打で一、二塁のピンチ。だが、崩れない。大島を3球連続直球で二直。続く荒木も直球で中飛に抑えた。

 7回1失点。球団の左腕では15年の杉内以来となる無傷の開幕3連勝だ。昨季はイニング途中の降板が26試合中7度あったが今季は一度もない。高橋監督も「回をしっかり投げられるようになったのは成長している」と称賛した。

 オフの下半身強化が生きた。年末年始も元日をのぞいて走り込んだ。ストップウオッチを握り、掛け声をかけたのが当時婚約者で、1月5日に結婚した妻・芽衣さん(19)だった。2人の地元・広島でグラウンドを借り二人三脚で練習を重ね、この日の116球の粘投につなげた。

 昨季チームトップの10勝を挙げて迎えた今季。「ファンを大切にするプロ野球選手になってほしい」という芽衣さんの願いから、ファンとの交流の時間を増やした。春季キャンプでは時間が許す限りサインを一枚一枚丁寧に書いた。「奥さんとの約束なんです」と21歳。グラウンド以外でも、成長がある。

 ナゴヤドームでは15年から4連勝で負けなし。21個のアウトのうち、13個を代名詞のスライダーで取り「(マウンドの)高さ、硬さは分からないですが、スライダーが曲がる感覚がある」と振り返った。「あと2イニングいけるようになれば次の段階に進める」。妻へ、そしてファンへ、感謝の気持ちを胸に高みを目指す。 (神田 佑)

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2017年5月7日のニュース