オリT―岡田 意地の御前弾 観戦の宮内オーナー「今のところ順調」

[ 2017年4月23日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス4―3ロッテ ( 2017年4月22日    ZOZOマリン )

<ロ・オ>6回無死、T―岡田は右越えソロを放つ
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 見返した弾だ!オリックスが22日、3試合連続の逆転勝利でロッテを下し、今季2度目の5連勝へ伸ばした。開幕戦以来2度目の観戦だった宮内義彦オーナー(81)の目前で6回にT―岡田外野手(29)が値千金の右越え同点6号を放って逆転につなげた。今春キャンプで直接厳しい言葉を向けられた総帥に文句を言わせない2試合連発を披露。開幕からの敵地7連勝は球団初の快進撃で、3年ぶり首位の座も見えてきた。

 T―岡田にとっては意地の一撃だった。1点を追う6回先頭。1ボールから涌井の2球目、低めスライダーをすくい上げ、右翼席へ叩き込んだ。20日の日本ハム戦(東京ドーム)に続く2試合連続の6号。2度目の劣勢を追いつき、7回の小谷野の決勝打につなげた。3試合連続5度目の逆転劇を語る上で欠かせない値千金の同点弾だった。

 「バットの先だったので、どうかという感じでしたが、良い反応ができた。たまたまかもしれないですけど、見に来てくれた試合で勝てて良かったです」

 ネット裏では宮内オーナーが観戦。球団ワーストの開幕戦6連敗を喫した3月31日の楽天戦(京セラドーム)以来、今季2度目の来訪だった。今春の宮崎キャンプ中には視察に訪れた夜の夕食会でオーナーと同席。「一皮向けたら日本を代表する選手になる」と直に奮起を促されていた。「見返すじゃないけど、言われないような成績を残したい」。誓いを実践するように開幕から16試合で打率・345、6本塁打、12打点。春の快進撃に大きく貢献してきた。

 約3週間前は目前での敗戦に「負けは負け。結果がすべて」と手厳しかった宮内オーナーも「so far so good(今のところ順調)」と思わず飛び出した英語で主砲の活躍をたたえた。2回無死満塁での逸機には「ノーアウト満塁で何してんの?ということ…」と苦言は忘れなくても表情は緩む。

 開幕からの敵地7連勝は球団記録で、5連勝も今季2度目(前回は6連勝)。福良監督は楽天敗戦なら3年ぶり首位浮上だったナイターの行方を「考えないですね」と気にも留めず、「目の前の一戦一戦をやるだけ」と表情を引き締めた。 (湯澤 涼)

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2017年4月23日のニュース