イチロー 古巣の本拠地へ帰還 元チームメートが凄さ語る

[ 2017年4月17日 10:22 ]

マーリンズのイチロー
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 マーリンズは17日(日本時間18日)からマリナーズとの3連戦を予定。イチロー外野手(43)が古巣の本拠地セーフコ・フィールドに帰ってくる。2001年から12年途中までマリナーズに在籍していたイチロー。思い出の詰まったセーフコ・フィールドでのプレーはヤンキース時代の2014年6月12日以来となる。

 シアトル・タイムズ紙(電子版)は16日に「イチロー帰還」の特集記事を掲載。記事の中では元チームメートのブレット・ブーン氏やマイク・キャメロン氏がイチローの凄さを語っている。「彼は自分が見た中でもまれな選手の一人。自分のスタイルをリーグにアジャストさせたんだよ」とブーン氏。2001年のマリナーズはメジャータイ記録となるシーズン116勝をマークしたが、「我々にとって魔法がかけられたような年だった。イチローがチームの刺激になったんだ」と当時を振り返る。

 イチローはメジャーデビューのこの年、157試合に出場してリーグ最多の242安打、打率3割5分で首位打者に加え、リーグMVPをも獲得した。その後はマリナーズの顔として活躍し、2004年には打率3割7分2厘で2度目の首位打者。同年は開幕からハイペースでヒットを重ね、年間262安打というメジャー記録を達成した。

 バットの芯で捉えたクリーンヒットもあれば、わざと詰まらせてヒットにすることも。足で稼いだ内野安打も多々あった。「あれだけバラエティー豊かにヒットを打つ選手を見たことがないね」とブーン氏は目を丸くする。トニー・グウィンやウェード・ボッグスといった殿堂入りの安打製造機にイチローを重ねるのはキャメロン氏。ただ、日本の安打製造機はより高性能とのこと。「イチローは動くこともできるし走ることもできる。それが彼を特別な存在にしているね」。

 盗塁王2回(2001年、04年)にゴールドグラブ賞は2001年から10年連続10回。打つだけの選手ではないとキャメロン氏は指摘する。将来の殿堂入りは確実の名選手。セーフコ・フィールドのファンは、マーリンズのユニホームに身を包んだイチローを最大限の敬意を払って迎えることだろう。

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2017年4月17日のニュース