オリ5連勝!西が12球団完封一番乗り 「えげつない」自己最多154球

[ 2017年4月10日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス2―0日本ハム ( 2017年4月9日    京セラドーム )

<オ・日>完封勝利を飾り、天井を見上げてグラブを叩く西
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 喜びよりも疲労感が先だった。最後の打者・岡を中飛に仕留めバックスクリーンを見上げると、オリックス・西の目には信じられない数字が飛び込んできた。

 「球数を見ていなかったので最後に見たら、えげつない数だった。154を見た瞬間、ドッと疲れが出ました」

 自己最多の球数を要した熱投で今季12球団一番乗りとなる完封勝利。日本ハム戦初完封で15年7月以来のチーム5連勝に大きく貢献した。初回に2安打を許したが、2回以降は抜群の制球力を武器に6回までの5イニングを無安打。1点リードの7回に1死一、二塁を招いたが「攻め続けることができました」と代打の矢野、中島を連続空振り三振に斬り、5安打8奪三振とまとめた。

 今季初登板だった4月2日楽天戦では、4―0の8回に2ランを浴び交代を命じられた。球数は96球。余力を残しての降板に「信頼される投手にならないと」と悔しさをあらわにしていた。先発陣の柱としての自覚を胸に、この日は7回で122球だったが8、9回は続投を志願。危なげなく乗り切り「まだ2試合(目の登板)なので、体力はあり余っている状態です」と胸を張った。

 3年ぶりの日本ハム戦3連戦3連勝で2位に浮上した。監督代行時代以来の連勝街道に福良監督は「記憶にないですね」と笑顔。一戦ごとに力を付けていくナインに「こういう試合を取っていければ、チームとして成長できる」と目を細めた。 (桜井 克也)

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2017年4月10日のニュース