もうコイの季節?広島 丸で7連勝!開幕9戦目で単独首位浮上

[ 2017年4月10日 08:50 ]

セ・リーグ   広島6―2ヤクルト ( 2017年4月9日    マツダ )

<広・ヤ>7回1死一、二塁、勝ち越しの中前適時打を放ち、手を叩いて喜ぶ丸
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 投打のヒーロー、丸と九里がお立ち台に上がる直前だった。電光掲示板に首位で並んでいた巨人が阪神に敗れたことが知らされた。昨季王者の広島が、開幕9試合目で早くも単独首位浮上。マツダスタジアムを埋め尽くしたカープファンから大歓声が上がる。

 7連勝の立役者は丸だ。「いつも通りつなぐ意識。次に新井さんという偉大な打者が控えているので、楽な気持ちで打席に入りました」。2点を奪われて逆転を許した直後の7回だ。1死二塁から遊ゴロ失策で一、三塁とし、菊池の痛烈な打球も左翼手バレンティンの落球を誘発して追いついた。なおも一、二塁で3番・丸が、2番手・星の初球ツーシームを中前へ運んだ。さらに新井、鈴木が連続適時打、エルドレッドも犠飛で一挙5得点と畳み掛けた。

 オープン戦を終え、ベンチでチャート付きの専用ノートにペンを走らせる丸の姿があった。「メモは先発よりも中継ぎの方が大事。データが限られてくるので」と打席で感じたことを書き留めた。データが少ない相手でも、小さな積み重ねが攻略の糸口になるからだ。

 この日は3回にも中前適時打。来日1年目の先発オーレンドルフには、中飛に倒れた初回の打席を生かし、新人の星には8日の対戦で空振り三振に倒れたことをデータとした。「100%ではないけど、球筋はある程度つかめていた」と胸を張る。緒方監督も「力のある球を一発で仕留めてくれた」と称賛した。

 優勝した昨年から黒田が抜け、エースのジョンソンは咽頭炎で不在だが、その影響は感じられない。「つながりを持ちながら戦えている。このまま続けていければいい」。11日から巨人と首位攻防3連戦を迎えるが、丸は力強かった。

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