【侍Jライブ解説・広澤克実氏】〈3回〉中田 本塁打の前からタイミングが合っていた

[ 2017年3月12日 20:22 ]

<オランダ・日本>3回2死一、二塁、中田は左越え3ラン
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 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は12日、東京ドームで第2次ラウンドが始まり、E組の日本代表はオランダと対戦。侍ジャパン第4戦をスポニチ評論家の広澤克実氏がライブ解説中です!

◇試合速報
侍014
オ01

 【3回】〈中田3戦連発の3点弾と秋山の適時打で突き放す〉

 中田は変化球に対して、非常にタイミングが合っている。1打席目もカーブに崩されながら二塁打にしたし、ホームランを打つ前もスライダーをいいタイミングでファウルした。相手バッテリーも、中田にストレート勝負という配球はしづらかったんだろうが…。

 筒香と中田が鍵だと試合前に展望した。2人とも打てば一番いいが、筒香が打てなくても、中田が打つ。いいホームランだった。

 一方、バンデンハークは、ソフトバンクでは見たことのない出来の悪さだ。日本の打者を知っているからこその「怖さ」があるのだろう。

 【2回】〈秋山の左犠飛で先制〉

 日本の攻撃、1死一、三塁から一塁走者の山田が盗塁した。あっ、と思った。走らない方がいいのではないか、と。一、三塁だと秋山の足ならゲッツー崩れで1点入る可能性がある。二、三塁だと前進守備を敷かれて、三塁走者・中田の足だと内野ゴロで還れない。そう思った。

 そういう意味でも秋山がよく打った。ボールでもいいという感じで投げてきた高めの真っすぐをしっかり捉えた。

 【初回】〈青木の二塁打が飛び出すも無得点〉

  バンデンハークは真っすぐの割合が非常に多かった。オランダの捕手はバンデンハークのストレートを非常に信頼しているね。かといって藤川球児の全盛時ほどの真っすぐではない。日本の打者はストレートに振りまけないこと。青木の打撃のようにね。

 石川の変化球は通用する。緩急、特に緩い球が効果的だ。「柔よく剛を制す」日本か。「剛よく柔を断つ」オランダか――。

 ▼侍ジャパン先発メンバー 1番・三塁 田中、2番・二塁 菊池、3番・右翼 青木、4番・左翼 筒香、5番・一塁 中田、6番・遊撃 坂本、7番・DH 山田、8番・中堅 秋山、9番・捕手 小林、投手 石川

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