高山 先頭打者弾!3安打 1番?2番?金本監督悩む

[ 2017年3月12日 05:45 ]

オープン戦   阪神6―5西武 ( 2017年3月11日    甲子園 )

<神・西>初回、先制ソロを放つ高山
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 阪神の高山俊外野手(23)は11日、西武とのオープン戦で先頭打者本塁打を含む3安打、1盗塁で1番打者として満点の働きをみせた。しかし金本知憲監督(48)には、これがうれしい悩みのタネ。「まあ、どっち(1番か2番)が合うか…。俺は2番の方が好き」と、攻撃的2番での起用構想を改めて強調した。試合は9回に相手失策から6―5でサヨナラ勝ちした。

 数々の強打者の飛球を押し戻してきた浜風に負けなかった。初回、高橋光の2球目142キロ直球を、ジャストのタイミングで完璧にとらえた。その、どちらが少しずれても超えられない甲子園の右翼フェンスを、高山が楽々とクリアした。

 「よかったです。(監督の指導の成果?)それだけではないですけど、それもあると思います」

 今季の甲子園でのチーム第1号となる先制ソロ。オープン戦での先頭打者本塁打は、10年3月18日横浜戦(横浜)でマートンが放って以来だ。

 前日10日に、金本監督から「右打ち」の極意を授かっていた。ミートポイントが体に近かったため「始動を早くして、トップを早く作る」と密着指導された。その成果をすぐに発揮。吸収力の高さはさすがだ。

 6回の第4打席では無死一塁から左前打でチャンスメーク。8回の1死一塁ではカウント1―2から好機拡大の右前打。「追い込まれてから、しっかり振れたと思う」。猛打賞にも、いつも通り、サラリと振り返った。

 ここまでのオープン戦6試合で1番での出場が3試合、2番と3番と5番が1試合ずつある。この日の3安打1盗塁を見る限り、強打の1番がイメージできるが、金本監督の思いは少し違う。

 「(打順は)まあ、どっち(1番か2番)が合うか…。どうやろうね。俺は2番の方が好きなんだけどな」

 かねて指揮官は「2番打者がポイント。俺としては高山で行きたい」と話しており、攻撃的2番の起用構想を抱いていた。足の速い左打者を理想ともしており、試合前半であまり送りバントを多用したくない考えもある。3番糸井、4番福留…。左打者が3人続くことになるがそれでも「2番・高山」は打線を最も機能させるという結論に達する可能性が高い。

 イメージできるのは近年では2015年にリーグ優勝したヤクルト打線だろう。その特徴の一つが「2番・川端」で、打率・336をマークし、年間の犠打は2つだけだった。1番か、それとも2番か…。いずれにしても糸井と福留の前でチャンスを多く提供する役割を担いそうだ。 (巻木 周平)

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2017年3月12日のニュース