【侍Jライブ解説・広澤克実氏】〈2回〉よく打った秋山 高めの真っすぐをしっかり捉えた

[ 2017年3月12日 20:01 ]

<オランダ・日本>2回1死二、三塁、秋山は左犠飛
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 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は12日、東京ドームで第2次ラウンドが始まり、E組の日本代表はオランダと対戦。侍ジャパン第4戦をスポニチ評論家の広澤克実氏がライブ解説します。

◇試合速報
侍014
オ01

 【2回】〈秋山の左犠飛で先制〉

 日本の攻撃、1死一、三塁から一塁走者の山田が盗塁した。あっ、と思った。走らない方がいいのではないか、と。一、三塁だと秋山の足ならゲッツー崩れで1点入る可能性がある。二、三塁だと前進守備を敷かれて、三塁走者・中田の足だと内野ゴロで還れない。そう思った。

 そういう意味でも秋山がよく打った。ボールでもいいという感じで投げてきた高めの真っすぐをしっかり捉えた。

 オランダに、まさに「剛よく…」のホームランが出た。ライナーでスタンド中段まで持っていく、あの飛距離だ。J・スクープはカーブに全然タイミングが合わないファウルをして、次の同じカーブを捉えた。

 野村克也さんが言っていた。「王はカーブ空振り、カーブ空振り、ど真ん中の真っすぐを見逃し三振、という打者。長嶋はカーブ空振り、カーブ空振り、真っすぐホームラン!の打者だ」だ。打者にはタイプがある。J・スクープは自分がタイミングが合わない球により強い意識がいく、そういう打者だったということ。対戦経験、情報がない打者を相手にする国際舞台の難しさだ。

 【初回】〈青木の二塁打が飛び出すも無得点〉

  バンデンハークは真っすぐの割合が非常に多かった。オランダの捕手はバンデンハークのストレートを非常に信頼しているね。かといって藤川球児の全盛時ほどの真っすぐではない。日本の打者はストレートに振りまけないこと。青木の打撃のようにね。

 石川の変化球は通用する。緩急、特に緩い球が効果的だ。「柔よく剛を制す」日本か。「剛よく柔を断つ」オランダか――。

 ▼侍ジャパン先発メンバー 1番・三塁 田中、2番・二塁 菊池、3番・右翼 青木、4番・左翼 筒香、5番・一塁 中田、6番・遊撃 坂本、7番・DH 山田、8番・中堅 秋山、9番・捕手 小林、投手 石川

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