キューバ 侍の前に立ちはだかる変則右腕 上手&横手の“二刀流”

[ 2017年3月3日 08:35 ]

7日の日本戦で先発が予想されるブランコ
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 侍ジャパンにとって変則右腕が最初の難敵となる。WBC1次ラウンドで、キューバが7日の日本戦(東京ドーム)でブランコを先発起用する可能性が2日、濃厚となった。

 初戦先発は今季国内リーグ12勝の速球派右腕V・ガルシアが有力視されていたが、ブランコはすでに「3月7日に照準」と公言。オーバーハンドだが時折、サイドから投げるなど癖球を武器とし、今季は国内リーグ最多勝(14勝)、最優秀防御率(1・63)の2冠に輝いた。カルロス・マルティ監督は初戦の先発について「まだあと5日後の試合。日本をスカウトして、どういうチームなのか。そこ(弱点)を突くための研究をして先発投手を決めたい」と明言を避けたが、ムービングボールを不得手とする日本対策としてブランコに白羽の矢が立ったようだ。

 当然、日本も対策に余念はない。韓国でキューバ―韓国戦などを視察し、1日に志田宗大、樽見金典両スコアラーがチームに合流。3日からは野手、バッテリーに分かれて本格的にミーティングを開始する。志田スコアラーは「キューバはかつてのどんどん打っていく形ではなく、パワーに加えて、中南米独特のずる賢い野球もする。もちろんブランコについても分かっている」。すでに日本の選手にはタブレット端末が配布され、各国の選手のデータをいつでも確認することができる。

 この日、キャッチボールなどで汗を流したブランコは3日のオリックス戦(京セラドーム)にも先発予定。投球コースの伝達やサイン盗みも往々にして行われる国際試合だけに何が起こるか分からない。前回大会2次ラウンド敗退の「赤い稲妻」が、虎視眈々(たんたん)と打倒日本に燃えている。

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2017年3月3日のニュース