侍 お手本は菊池の初球攻撃 データ少ない外国人投手、追い込まれる前に

[ 2017年3月3日 05:30 ]

フリー打撃で右打ちする菊池
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 侍ジャパンは2日、京セラドームで全体練習を行った。菊池涼介内野手(26=広島)はここまでの実戦で8打数6安打と好調だ。また、この日は、日本が1次ラウンドで同組となるキューバ、オーストラリア、中国も練習を行った。

 菊池の「1球勝負」に倣え!侍ジャパンの実戦で2試合連続3安打を放ち、打率・750。昨季広島で見せた姿と異なる「初球狙い」を実践する菊池は「初球から打てるように。打てる球を打ちにいっている」と好調な理由を明かす。

 2月28日の台湾プロ選抜戦(ヤフオクドーム)で初回と8回に、初球を叩いて二塁打。初対戦でデータの少ない外国人投手はカウントが不利になる前に仕掛けるのが鉄則だ。「昨年はチームの状況、役割を考えて振らないことがあった」と言うが、菊池自身も「本来は初球からどんどんいくタイプ」と語る。

 打線は1日の台湾プロ選抜戦(ヤフオクドーム)で9点を奪ったが、その前の2試合はつながらず、WBC前の調整試合で史上初の連敗。「初対戦の投手は一発で仕留めること。追い込まれれば何が来るか分からない」と秋山。ここまで10打数1安打と波に乗れない中田も「球数を投げさせる考え方もあるけど、1球目から積極的にいかないといけない」と話した。

 球数制限のあるWBCでは待球作戦も選択肢の一つだが、それは消極策でしかない。92年バルセロナ五輪に出場し国際大会を経験している小久保監督も「過去を見ても、打てると思ったボールをスイングしていく方が結果が残っている。球数がどうとか言われるが、知らないときにはそっちの方がいい。(自分も)国際大会の時はそうだった」と語る。

 3日はキューバの生情報を得る貴重な機会となる。侍ジャパンがナイターで阪神戦を行う京セラドームのデーゲームで、キューバはオリックス戦を行う。これを村田善バッテリーコーチらが視察する。7日に激突するライバルの分析を詰めるが、積極打法は有効な戦略となりそうだ。

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2017年3月3日のニュース