誠也10度目猛打賞!打率・337 坂本に1分差、首位打者急接近

[ 2016年9月14日 05:30 ]

<中・広>2回無死、鈴木は三塁前にバント安打を決める

セ・リーグ 広島4―0中日

(9月13日 ナゴヤD)
 優勝は決めた。残るタイトル争いでも広島勢が主役となる。逆転での首位打者へ、鈴木が勢いを加速させた。

 2回の第1打席で「相手の守備位置を見て」三塁へ絶妙なセーフティーバント。5回2死二塁では左翼フェンス直撃の適時二塁打を放つなど、今季10度目の猛打賞。リーグ2位の打率を、試合前から4厘上げて・337とした。

 「しっかり結果を出さないと、外されてしまうので」。どこまでも謙虚な姿勢とは裏腹に、数字は雄弁だ。残り10試合で打率トップの巨人・坂本とは1分差。入団時、父・宗人さん(51)とは「5年目までに首位打者を」と誓い合った。4年目の22歳。「神ってる」男は、セ・リーグ最年少でのタイトル奪取へラストスパートをかける。

 打が鈴木なら、投はジョンソン。7回5安打無失点、今季最多となる圧巻の12奪三振でリーグ単独トップの15勝目を挙げた。昨季の自身の勝ち星も上回り「大きなことが達成できた」。最多勝争いは同僚・野村と並んでいたが、まずは一歩リード。「次にユウスケ(野村)が勝って、2人で同時に獲得できればいいね」。優勝を支えた左右の両輪。チーム内のガチンコ勝負はまだまだ続く。

 39歳のベテラン・新井も98打点でリーグトップ。史上最年長打点王を視野に入れるが、鈴木も89打点でリーグ5位。その差9と2冠の可能性も。「自分はレギュラーという立場じゃない。油断しないようにやっている」。常に全力プレーで、チームへの貢献こそが最上の喜び。そんな鈴木に、野球の神様はプレゼントをくれるだろうか。

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