【斎藤隆パドレス留学記】日本人監督、女性バッテリー…話題集める新興独立L

[ 2016年9月14日 08:40 ]

マウンドで選手に指示を送るソノマ・ストンパーズの三好監督(中央)

 先日、「パシフィック・アソシエーション」という独立リーグに所属するソノマ・ストンパーズで監督をしている三好貴士さん(38)からお話をうかがう機会がありました。その内容は驚きの連続で、ある意味、私の野球観を変えるようなものでした。

 リーグは10年に設立され、サンフランシスコの北に位置するソノマは14年に加入。4球団で構成されていますが、レベル自体は米国の独立リーグの中では一番下かもしれません。面白いのは、遠征費を抑えるために、4球団の本拠地は全て飛行機で1時間以内の距離。日本でも独立リーグのチームが増えていますが、低予算でリーグを運営するという点では大きなヒントになります。

 その中でもソノマは、話題を集めているチームです。この街は米国でも有数のワインの産地で、チームオーナーの一人が、ソノマに有名なワイナリーを所有する、映画「ゴッドファーザー」の監督フランシス・フォード・コッポラさん。オーナーが三好さんに出した条件が、女性の選手を2人チームに入れることでした。しかも出場機会は、投手の一人は全試合数の20%、野手の一人は40%と決められていました。7月には男子のプロリーグで史上初めて女性バッテリーが誕生し、米国でも報道されました。

 街はぶどうを守るために新しいものは拒絶してきた風土があるそうです。しかし、野球に関してはイノベーションに積極的。日本人監督も、その一つなのでしょう。ソノマには米球界で初めて現役中に同性愛を告白したコンロイ投手もいます。日本人選手も在籍しており、今年は見事に初優勝を果たしました。三好さん自身も独立リーグで選手としてプレーし、いろいろ苦労を重ね今は監督。独立リーグとはいえ、これは凄いことです。

 三好さんの話を聞いて、いろいろな発想が浮かんできました。例えば、日本の財産や文化を守るために野球で町おこし。それにはレベルが低くてもいいと思います。カリフォルニアがワインなら、日本は伊豆や熱海での「温泉リーグ」なんていうのもいいんじゃないでしょうか。 (パドレス編成本部付インターン)

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