ラミ監督「現実を見ないと」 CS圏3位以内に目標シフトで一戦必勝

[ 2016年8月27日 05:30 ]

<D・巨>巨人を下し喜ぶDeNAナイン

セ・リーグ DeNA11―5巨人

(8月26日 横浜)
 DeNA・ラミレス監督は手を叩きながら「ヒサシブリダネ~」と満面の笑みで報道陣の待つベンチ裏に入ってきた。13日の広島戦以来、約2週間ぶりの横浜スタジアムでの白星だった。4位転落の可能性もあった一戦で今月初の2桁となる大量11得点を挙げ、連敗を4でストップ。CS圏内を死守した。

 「あのようなつながりは久しぶり。序盤に点を取れたことが勝因」

 全ては初回だった。石川とロペスの連打から2死一、二塁とし、5番・宮崎から投手の石田も含めて1番・桑原まで6者連続適時打。1イニングに8安打6得点と爆発し、内海をKOした。前日まで4位・阪神に3連敗を喫し、0・5ゲーム差に迫られたラミレス監督は試合前のミーティングで「この10試合で2勝8敗でもAクラスにいる。このいいシーズンを戦い続けるだけだ」と鼓舞。これにナインが応えた。

 24日まで30打席連続無安打だったロペスが今季初の4安打を記録し、2日で7安打と、チームを活性化させた。ラミレス監督と映像を見直し、連日の早出練習で体の開きを修正。終盤のCS争いを経験したことがないDeNAにあって、助っ人の復調は頼もしい。「リラックスしてサポートし合うことが大事。来日4年目だが、このチームを見ていて全てが成長していると思う」。4番・筒香以外の先発全員が安打。主砲をカバーしたチーム一丸の勝利だった。

 試合前。指揮官は現実的な目標を優勝からCS進出へと変更したことを明かした。「優勝を諦めたわけではないが現実を見ないと。どうやったらCSに出られるかというところに目標をシフトする」。外国人監督らしい冷静な分析とともに、3位死守へ一戦必勝で臨む。だから、「トゥモロー・イズ・アナザー・デー(明日は明日)」と表情を引き締めて会見を締めくくった。 (大林 幹雄)

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