阪神・岩崎 満塁被弾 3回4失点KO「選択するボール間違っていた」

[ 2016年8月27日 05:30 ]

<神・ヤ>3回1死、岩崎は鵜久森(右)に先制満塁弾を打たれ肩を落とす

セ・リーグ 阪神3―5ヤクルト

(8月26日 甲子園)
 満を持して上がったマウンドで苦難が待っていた。先発した阪神・岩崎は、プロ入り初となる満塁ホームランを被弾して3回4失点で降板。長期ロード明け初戦の甲子園でまさかの乱調となった。

 「序盤に相手へ流れを渡すような結果になり、申し訳ない。もう少し粘れれば良かった」

 2回まで走者を背負いながらも得点を許さず、リズムに乗るかと思われた3回に落とし穴にはまった。先頭の比屋根と荒木に連打を浴びて無死一、三塁とされ、山田は空振り三振。バレンティンを歩かせ、満塁で迎えた鵜久森への初球だった。

 外角への緩いスライダーをうまくバットに乗せられると、打球はそのまま左翼席へ着弾。最悪の結果と言えるグランドスラムを浴びると、聖地は静まり返った。チームとしても、岩貞の3本に加えて今季4本目の満塁被弾となった。

 「あそこは、選択するボールが間違っていたのかなと思う…」

 試合後、初球に緩い変化球を選んだことを悔やんだ。打線は好調とはいえ、序盤での4失点は重すぎた感は否めない。期待を込めて送り出した金本監督も「あの満塁本塁打はちょっと痛かったけど。きょうは(持ち味の)高めも2本くらい打たれたのかな。いつもの力のあるボールが決まったり、決まらなかったり」と不安定な投球内容に苦い表情を浮かべた。

 先週は5試合の変則日程で登板間隔が空くため、3勝目を挙げた14日の中日戦(京セラドーム)から中11日と十分な調整期間を設けての出番だった。「間隔を空けてもらっているので、しっかりやりたい」。登板前日の意気込みは、むなしくも早期降板という形で空回りとなってしまった。

 3位・DeNAに敵地で3連勝し、チームとしても4連勝でロードを締めくくり、本拠地に帰ってきた“凱旋試合”で力を発揮できなかった。チームもまだまだチャンスがあるだけに、次こそ、勝利につながる快投を見せる。 (遠藤 礼)

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