金本監督 陽川に密着90分!マンツーマンで打撃の“極意”伝授

[ 2016年2月13日 08:30 ]

金本監督(左)のマンツーマン指導を受ける陽川

 期待の大砲候補に90分間の密着指導だ。阪神・金本監督が、陽川に対しフリー打撃で15分、個別打撃練習で75分の計90分間、徹底マーク。前日11日の紅白戦でチーム実戦1号となる本塁打を放った背番号55を、付きっきりで、しごきまくった。

 「パッと一つ言った方が、うまく身に付くとは思うんだけどね。とりあえず小さなことにとらわれずに全体を見て。全部、直していくのがいいかなというのがあって。きょうでも2つくらい、ここ1~2日で言ったことがパッとできているから。『できるじゃないか、このバカヤロウ(笑)』と言ったんやけど」

 フリー打撃で、右足付け根に体重を乗せる下半身の使い方を伝授した。ロングティーでは、自ら約20球の実演指導を交えながら右打者の右手の使い方を叩き込んだ。持論とするボールに対して斜め45度の角度でバットを入れる打法を伝授したもよう。「ちょっと難しいんだけど。当たってドンで終わっているから。しっかりヘッドを効かせて運ぶという感覚を覚えてほしかった」。期待しているからこそ、指導も熱を帯びた。

 陽川の“変身”ぶりにも目を細めた。体重が6キロ増の91キロとなったにも関わらず、足が速くなった点を高評価。「しっかりトレーニングしてきた成果だと思う。垂直跳びも数値が上がっていた。6キロ太ったら普通のプレーヤーなら何やってんだと言われる世界だけど。『筋肉で大きくなれ』というのはこのこと」。チーム最速のスイングスピード167キロを誇る男を、この日のノックからは外野守備練習にも加えた。可能性を広げるために次々と布石を打ち「金本チルドレン」を手塩にかけて育て上げる方針だ。(惟任 貴信)

続きを表示

2016年2月13日のニュース