ロッテ大嶺祐 異例のキャンプ婚 練習後に地元で婚姻届提出

[ 2016年2月13日 06:38 ]

打撃投手としてマウンドに上がった大嶺祐

 いちずな気持ちを表すかのように真っすぐだけを投げ込んだ。ロッテの大嶺祐がフリー打撃で今キャンプ初の打撃投手を務め、鈴木、角中、伊志嶺を相手に52球で安打性の打球6本に抑えた。

 伸びのある直球で押し込み「打者が立つのは今年初めてだったのでストライクを意識した。感じは悪くない」と淡々と振り返った。打席に立った鈴木は「ズドンとくる感じで速かった」と話した。

 気合が入る理由があった。練習後、歌手や女優として活動する琴菜と石垣市役所を訪れ、婚姻届を提出。知人に勧められて日を選んだため、異例の「キャンプ婚」となった。石垣島出身の英雄右腕の記念すべき日とあって、市役所の館内放送は「大嶺祐太選手が婚姻届を提出します」とアナウンス。集まった職員から大きな拍手を浴びた。地元の伝統的な織物で「いつの世までも」という意味が込められた「ミンサー織り」のペアルックで登場した2人は交際10年目でゴールインした。

 28歳の誕生日だった前日11日に婚約指輪を贈られたという琴菜は「効力が1日だけの婚約指輪を頂いた」と笑顔。宮古島出身の新妻は同じ沖縄出身の大嶺祐について「笑うと見える八重歯が好き。どんなに怒っていても八重歯が見えると許しちゃう」と、のろけた。

 昨季は自己最多の8勝を挙げた27歳は先発ローテーション入りが確実。オープン戦の開幕となる20日の中日戦(北谷)の先発も決まった。「今年は頑張らないといけない。奥さんの家族に安心してもらえるように結果で示したい。規定投球回数を達成したい」。結婚記念日に新たな決意を口にした。(渡辺 剛太)

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