大リーグ機構 投手用ヘルメットを作製 選手会と共同で大幅改善

[ 2016年2月13日 14:20 ]

アレックス・トーレス投手(AP)

 大リーグ機構は選手会と共同で投手用のヘルメットを作製。今春のキャンプで20人の投手が着用を予定しているという。ESPNなど米国の複数メディアが12日に報じている。

 打球から投手の頭部を守る用具といえば、昨季はメッツに所属していたアレックス・トーレス投手のヘルメット型帽子が思い浮かぶ。しかし、その見た目が良くないのか、トーレス以外で着用していた投手はいなかった。

 この度、開発された新型ヘルメットはサンバイザーのような形状。素材はカーボンファイバーで、前頭部、側頭部をしっかり守ってくれる。重さは大きさにもよるが、10~12オンス(約283~340グラム)。薄さも0・7インチ(1・7センチ)程度で、格好の悪さも改善された。また、打者用のヘルメットと同様に耳を守る「イヤーラップ」が採りいれられている。

 頭部に打球が直撃し、その後2カ月間、脳振とうの症状に悩まされた経験のあるレイズのアレックス・コブ投手は「打者用ヘルメットの上部を切り取ったみたいで、悪くないと思った」と好印象。現段階で着用するかどうかは決めかねているというが、「実際にかぶってみて、帽子と同じ感覚なら問題ないだろう」と前向きな姿勢を示していた。

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